調布のあな主催のかんちょーさんのブログ(http://koumeinowana.blog101.fc2.com/blog-entry-240.html)でも記事にされてますが、
7/13に都内某小学校にて子供らにボードゲームを教えるイベントがあり、インスト役として参加してきました。
インストってのはゲームのルールを教えることです。

きっかけは先月、かんちょーさんがブログで募集してたので気になってリプライしました。
去年に続いての開催だそうで、好かれるゲームの傾向とかも聞いて、持ってくゲームも摺合せて参加。

去年に比べると保護者の数が少かったらしく、付き添いで統率の方が数人程度。
インスト側は自分、かんちょーさん、浜logからヒリュウさんとヴロンさん、川口ゲーム交流会からおばれいさん、twitterから参加されたたっちーさん、そしてゆうもあから草場さんら4名。
かんちょーさんのブログによると児童は47人とのことで。4,5人卓で1人1卓かな、と。
3,4年生の子がメインで上級生の子も数人って感じでした。
あとは保護者の方が連れてこられた4,5歳の子。あまり小さすぎるとできるゲームが非常に限られて難しいですが…。

自宅から1時間半ほど。
余裕を持って出かけたのだが、途中で電車間違えて着いたのは待ち合わせ時間ギリギリw。
いやぁ違う路線に乗り換えるつもりが同じ路線の来た方向行きの電車に乗ってしまったよ。←

到着して挨拶とゲームの準備してたら次第に児童も集まり出して。
気の早い子はゲームに興味持って説明聞きに来てたが、13時になり一旦開始の挨拶。

それから適当に各自興味持った卓へって感じで。
卓によって児童やゲームを固定するってわけではなく、置いといたゲームや箱絵を見て「これやってみたい」って来た児童に教えてプレーしてもらう感じで。
逆にそれで収集付かなくなることもあったからもうちょっとシステマティックにしたくもある。

とりあえずプレー風景を写真で紹介。
普段よりモザイク厚めで。
子供関係は最近色々と危ういのです。
といっても元々顔写らないように撮影してますが。
子供らは写ろうとしてきて困るw。

本当はもっと子供らの楽しんでる姿とか撮りたいんだけどなぁ。
自粛自粛。


・魔法のラビリンス
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磁石と鉄球を使った見えない迷路。
ボードの下に木の板で迷路を作って、磁石の埋め込まれたコマで鉄球をぶら下げて移動します。
木の板でふさがれた場所だと鉄球が遮られて落下する仕組み。
ボードにはさまざまなマークが描かれていて、袋から引いたチップのマークのマスに先に到着した人がチップを獲得。
移動はサイコロ振って出た数のマス目を移動。3チップ先取で勝ち。

とりあえずまずはこの見えない迷路の仕組みが子供たちに大ヒット。
ルール説明しただけで「これ面白い!!」って大興奮。
迷路の作成もやりたがったのでバランス見ながらやってもらい、自分を有利にしようとする子を嗜めたりw。
ただサイコロで進むのがちょっと二度手間でめんどくさかった様子。
全員同時にリアルタイムで好きに進んでもゲームになるので後半はそれでやってました。

一人4,5歳の子が居たけど流石に見えない迷路覚えるのは難しかったようで…。
下から覗いてるけどまぁよしとしましょうw。


やはり思った通りこういう見た目で惹きつけられるゲームは子供らにはウケがいいですね。



・にわとりのしっぽ
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自分のにわとりの前のマスの絵柄を探す神経衰弱。
正解すれば連続手番でどんどん進み、他のにわとりを抜き去るとしっぽを奪います。
全部のしっぽを集めたら勝ち。

女の子3人のリクエストでスタート。
一人はやったことあるとのこと、ルールは忘れたらしいがw。

とりあえずルール説明して、横ではさっきの魔法のラビリンスをまだやってるので同時に見る。
どちらもルール自体は簡単だからすぐ覚えてくれたのでそこまで苦労はせず。
子供とゲームするときはやっぱり一緒に盛り上げることが大切なので。
同時進行で褒めたり歓声上げたり、忙しいですw。

右端の女の子が記憶力よくて、途中でほとんど覚えられたらしく勝ってました。
多分4年生かな。

あと箱圧縮すると箱絵がなくてやっぱり寂しいね。
なので最近圧縮した箱に箱絵印刷して貼り付ける作業を続けてるけど量が多くて手が回ってない…。


・ストライク
写真なし。
サイコロ投げて目を揃えたら獲得できるアレですが。
どうも見た目とやってることが地味なので、あまりウケはよくなかったですね。
難しいもんで。


・ワニに乗る?
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4,5歳の子でもできそうなのを選んでみた。
サイコロ振っての積み木乗せ。
ちょっと特殊目のルールが難しいか?それはまぁ他の子がフォローしてくれたので。

3,4年生の子にはちょっと単純すぎるかなと思ったけどそれでもワイワイプレーしてくれてました。

その後、女の子2人と別の4,5歳の男の子と保護者1名でまたプレー。
そちらは保護者の方が付いてくれていたのでルール説明してしばらくプレーしたら後はお任せしちゃいました。

ルールはちょっと変えて、落とした回数が少ない人が勝ちってことで。



・ツタンカーメン
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なんとなく持って行ったけどリクエスト受けました。
たぶん5,6年生くらいのしっかりした子たち。

手番には自分のコマを好きなマス数進めて、進んだ先のタイルを取る。
タイルには数字が書かれていて、点数とそのタイルの枚数を表す。
同じ種類のタイルが全部なくなったら、枚数数えて1位にその点数、2位に半分。
それを繰り返して先に一定点数集めたら勝ち。

ちょっと複雑なので特殊タイルのファラオタイルは抜いて、少な目の20点目標で。

ルールは簡単だけど結構ゲーマー向けのゲーム。
どのタイルを狙うか、どう効率よく集めるか、誰も取らないタイルを考慮するのもポイント。

流石にそこまで考えてのプレーは無理ですが、それでも各自点数を取るための方法を考えて、
小さい数字を集めて細かくポイント稼ぐ子や、大きい数字を他を無視してでも取りに行く子と中々個性のある戦略。
ただ、過半数取ったら大丈夫ってのは頭が回らず、8のタイルを8枚集める子もいましたが。
ファラオタイルがあると過半数取っても奪われるので多目に集める意味はあるんだけどね。


・ウッドチャック
写真なし。
自分のではなくかんちょーさんの。
やったことないけど教えてと言われたのでルール読んで説明。

小さな鉄球を3つ穴に入れるとそのうち何個か落ちてきて、落ちてきた鉄球は誰かのコマにひっかかって止まる。
そして落ちてきた個数分+自分のコマにひっかかってる鉄球の数分のマスをコマを進める。
らっぱの書かれたマスを通過すると、仕掛けを動かして入れて出てこなかった分の鉄球が一度に放出されるのが面白い。

本来はひかかった鉄球が4つになったらペナルティで1マス戻るってのがあるんだけど難しいなと思って割愛。
これがちょっと失敗だったな。溜まりすぎる前に動かす駆け引きがなくなったのと、鉄球が足りなくなったw。

終わった後もう一度プレーしようとしてたので、そのルールは教えておいた。
そこで違う卓に移ったので正しくできたかしら…。


・それは俺の魚だ
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さっき魔法のラビリンスやってた子たち。
そろそろ飽きたらしく別のを、と「教えて」と手渡されたのはこれ。
今回は人数的に自分も参加。

ペンギンたちによる魚取り。
六角形の辺方向に何マスでも進められ、元いたマスのタイルを得点として獲得。
タイルがない場所は移動できないので、どんどんタイルが取られることで動ける場所が減っていく。

実はかなりシビアな陣取りゲームなんだが、まぁそこまで気にせず。
魚3つのマスに釣られ、行き止まりに行った子を動けなくして意地悪してみるw。
「えー!ちょっとー!」って怒ってたけどそういうゲームなんだよw。
そしたら今度はやり返されましたよ。飲み込みが早くていいね。


・PIT
写真なし。

9枚の手札を同じ種類にそろえるのが目的。
交換はリアルタイムで交換したい枚数を宣言して、枚数の合った人と随時交換。
ただし同時に複数枚交換できるのは同じ種類のカードだけ。

プレー経験のある子が数人と初プレーのちょっとおとなしめ女の子。
ルールも中々飲み込めないようでちょっと長めに付いてあげて横でヒントだしながらプレー。
時間かけてるうちに他の子が飽きてきちゃったのか3回ほどプレーして終わりに。
逆にその女の子は丁度ルール分かって面白くなってきたようで残念がってたのが心残り。

おとなしそうな子でもPITやると他の子と同じようにはしゃいでくれてたのが嬉しかった。


・ワードバスケット
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「これどんなゲーム」って聞かれたので「カード使ったしりとりだよ」と教えたらやりたいとのことでプレー。
折角なので保護者の方も誘って一緒にプレーしてもらいました。

ひらがなの書かれたカードを使って、場の文字から始まって手札の文字で終わる単語を考え、発声しながらカードを投げ入れます。
あ行ワイルドや5,6,7(以上)文字の文字数縛りのカードも。
先に手札を無くした人が勝ち。

自分も参加してますが流石に手加減して。
子供らはとりあえず適当に単語並べて入れてくるので「それはないなぁ」とか「それは~って意味ね」とか説明。
たまに「おっ」って思うような単語思いついてきて面白い。
意外とこのゲーム、初心者なら子供も大人も実力差はあんまり出ない。


個人的には子供らだけで遊ぶより親御さんも一緒に遊んでもらった方がいいと思う。
最近の子はテレビゲームとかTCGとかで親と一緒に遊ぶことが少ないと思うので、こういった大人でも子供でも楽しめるボードゲームが親子間のコミュニケ―ションの助けになれば嬉しいです。

twitterでもつぶやきましたが、子供らだけでボードゲームさせるときは、子供らが帰って親御さんに「こういうゲームやったよ」とルールを説明できるような写真など用意したいところ。
さらにその写真をシールにしてスタンプラリー風にすれば「こんなに集めたんだよ」っていう子供らが親に自慢できる要素も出ていいかと思う。

なのでできればこういうイベントを企画なさる方はボードゲームをすることを目的にするよりは、親子間のコミュニケーションを目的として下さると色々と都合がいいかと思います。
そこでボードゲームに興味持った人は、またこちらの業界に足を踏み入れてきてもらえれば、また違った側面からボードゲームの面白さを知ってもらえると思うので。


脱線しました。

・ドクターシャーク
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また5,6年生の子ら。

形や手触りの違うパズルのピースを袋の中から探して取って絵柄を作る。
ピースを取るのには「同じ手触り」や「違う形」などのいくつか条件がある。
また中にはサメの絵柄のピースもあり、それを引くと手番終了。

本来は条件に合わないピース引いたら終了なんだが、簡単にするために袋に戻して続行としてみた。
それでも時間は30秒しかないので「これじゃない!これでもない!」って焦る様子が楽しいです。

手触りを頼りにする珍しいゲームで、知育とはちょっと違うけど子供にやらせたくなるゲームです。
この会ように数日前に買ったのでまだ自分もプレーしてなかったんだけどねw。



ここで時間になってゲーム終了。
13時~16時の3時間という短い時間でしたが、子供たちも楽しんでくれてたようで。
自分的には色々と至らないところがあって反省するところも多かったですが。 

こういう会を通して子供たちが少しでもボードゲームを知ってもらって、テレビゲームだけじゃなくてアナログな遊びで友達と盛り上がる喜びを感じてもらえたらなぁと思います。
あとはやっぱり親子でも楽しんでもらいたいな。
 
今回参加してくれた子供らは家に帰って親御さんにどんな話をしたんだろうな。



というわけで小学校でのボードゲームインストは終了。 
その後、インスト勢で軽く打ち上げをして帰宅しました。


なかなか普段できない体験ができて楽しかったです。
子供と遊ぶのは大学のころ児童クラブでボランティアしてたから慣れてるんだけど、ボードゲームを一緒にするのはなかなかない。
当時ボードゲームを知ってればなぁと思うよ。


かんちょーさんもブログに書かれてますが、もしこういった体験会を開いてみたい親御さんや職員の方がいらっしゃいましたら気軽にお声かけください。
こちらも好きでやってますので無償でお手伝い致します。

あ、一応今回は交通費を頂きましたことを報告しておきます。お心遣い感謝致します。