去年に続いてボードゲーム紹介アドベントカレンダーを書くよ。
逆に言えば、一年続きを書かなかった…。
今年はアレックス・ランドルフ生誕100周年。
メビウスゲームズ主体で公式サイトも出来たりしました。
自分もランドルフ蒐集家として何かできないかなと思い、氏の誕生日である5/4に北名古屋市で『Alex Randolph生誕100周年記念ボードゲーム会』を開催。
手持ちの100点以上のゲームを持ち込んで遊んでもらいました。
和訳無いゲーム全部和訳作ったりとなかなか準備が大変だったよ。
公開したいけど誰に許可取ればいいか分からねぇ。
欲しい人はDMで聞いてね。自訳なら渡すよ。
さて本筋。
前回の記事はこちら。
前回は1980年までのゲームを載せたのでその続きから。
例によって自分で遊んだ画像しか貼らないよ。気になったら調べてね。
色々書き殴ってたので取り留めないが、まぁ気にしないで。
ソースは前回と同じくBGG、伝記、あと最近作られたここのゲームリストから。以後ルドグラフィと表記。
あと百町森のインタビュー訳も読むと良い。
『トリメル / Trimmel』 1981
ダイス目で得点を宣言、次の人はそれをダウトするかどうか。
特徴としてはダイス目の合計だけじゃなくて出目で役が出来てその点も加算されるところか。
『カサブランカ』を受けて『チャオチャオ』に繋がるね。
さらに言えば伝統ゲームの方の『ライアーズダイス』だけど。
底が透明のカップがイカス!
『プッシュオーバー / Push Over』 1981
ダイス1個ずつ振って出目の合計×個数分進めるけどバーストしたらダメっていう『冷たい料理の熱い戦い』系統。
ボードがプラの一枚成型なのが珍しいし、肩車するコマも面白い造形。
ボードの溝に沿ってスライドさせるが、相乗りではなく他人を押して進む。
ただし切れ目が2つあって他人を押し出せる。タイトル通り。
『馬糞 / Pferdeäppel』 1981
『ナイトチェイス』の製品版だが、ルールは変わってる。
一定数糞を置いたら色が違う糞になって、それを何個置けたかが逃げる側の得点。
頭から糞を入れて残していくプラコマの造形がいいね。
これはまだ手に入れられてないのでいつか手に入れたい。
たまにヤフオク出るけど高いのよね。
『ムーンスター / Moonstar』 1981
『コロナ』のリメイク。先述の通り『ハルン』や『オービット』に繋がる。
この版の特徴として、ヴァリアントが12個ついてて難易度を徐々に上げていける。
アバロンヒル製で、当時働いてたアラン・ムーンが監修してるよ。
『コロナ』はコマ同士が集まることで得点になったが、こちらでは得点チップのあるマスに止まると得点。
その上で何点取れるかを予測する。
確かヴァリアントの中に『コロナ』のルールもあったような気がする。覚えてないけど。
『マウスフィーバー / Mäusefieber』 1981
ランドルフの中でも異色のアクションゲーム。
磁石の付いた棒でネズミを動かしてダイスを集める。
集めたダイス目が得点。上手く操作すればダイス目変えて得点増やせる。
『ハムスター大相撲』みたいな感じ。
イタリア語版はノンクレジットなのかBGGだと別ページで作者無記載。
『ザーガランド / Sagaland』 1981
ランドルフ作品で唯一のSDJ受賞作。
すごろくしながら木の下の絵柄を覗いてカードで指定される絵柄を探す。
箱とボードが小さくなって木の数が減った『ザーガランドミニ』やマスが環状になって木のコマなくなった『ザーガランドジュニア』とかも出てる。
あとタイアップが非常に多い。「オズの魔法使い」に始まり、「Filly Butterfly」「ラーヤと龍の王国」「ディズニープリンセス」「ラプンツェル」「ハリーポッター(ミニ版のリメイク)」「小さな海賊ビッケ」など。
カワダによる日本語版はルールが改悪されてるとか。忘れたけど。
共作者のMichel MatschossはWinning Movesのディレクターらしい。
まだ現役なのか最近出た『パロットダイム』ってトリテの作者でもある。
『シュレーフリンゲ / Schläferinge』 1981
刑務所の囚人とか船倉への奴隷の敷き詰めがテーマなのかな。黒い。
何パターンかある○と線の組み合わせを交互に書いていき同じパターンは描けない。描けなくなった方が負けの紙ペン。
『シド・サクソンのゲーム大全(A Gamut of Games)』のドイツ語版にしか掲載されてないという知る人ぞ知るゲーム。
それについてはkkdさんがツイッターで和訳してくれているのでどうぞ。
ルドグラフィによると『Dormiglioni』って名前でEuropeo (13/08/1990)にも掲載があるらしい。
『イロイロパックン / Dubio』 1981
エポック社から発売。Tom Kremerとの共作。
?の形のコマでボールを拾って、どの順で拾ったかを覚える。
?の形活かして、先っぽからボールが落ちてくるのが良い。
推し出し式の記憶ゲーとしては『トロイの木馬』に引き継がれてるね。
93年にJumboから『Dubio』としてオランダ版が、年号不明だけど『Les Mabouls』としてフランス版が出てる。
このフランス版がシルクハット被った人形になっててとてもかわいい。欲しい。
余談だが、伝記だと「Toto Pakkun」って名前になってて、なんでかなと思ったが、恐らくイロイロをTOTOと誤読したんだと個人的に結論。多分ね。
『二百年戦争 / Due Secoli di Guerre』 1982
イタリア版オンリーでなかなかレアい。
旗が多いほど攻撃力とHP高いけど足が遅い。好きに割り振ってスタート。
攻撃はダイス勝負だけどブラフ可能でこれも『チャオチャオ』系。
落とし蓋が付いてて、逆さにして振った後に押さえて固定するダイスシェーカーが個性的。
ゲームとしてのバランスはあまり良いとは言えないけどね。運がデカい。
ルドグラフィによると『1812』ってゲームもこれの版違いらしいんだが、詳細は不明。
『クレーム / Claim』 1983
『トーナメント』から直接続くソリティアジャンプとはさみ将棋式コマ除去でのエリアコントロール。
『トーナメント』に比べるとボードの形がぐにゃぐにゃになったのと旗を立てるのでなく塔に置き換えるようになったのと。ルールが変わったかは忘れた。
『Blitz』『Die Wikinger kommen』『Yatzi: A estratégia da Vitória』『Missão Impossível』と別版も多い。
こちらはその一つの『ヴァイキングが来た / Die Wikinger kommen』。
コマが『ハイパーロボット』っぽくてかわいい。
ボードの形が同じかどうかは見比べてないや。
『Dumme Dame』 1983
未所持未プレイ。BGGに項目はあるが、写真とルールのみで詳細不明。
見た感じ販売されたというより配布かなんかのおまけっぽいんだけど。
ルドグラフィにはWürfel + Co.とあるので雑誌名かな。年もそこから判明。
4×4を交互に繋いで埋めて書けなかったら負けって感じ。
『シュレーフリンゲ』を簡単にしたみたいな感じ。
『シド・サクソンのゲーム大全』にもサクソン作で似たようなのがあったね。
『ミリアーデンティング / Milliardending』 1983
一人用パズル。移動方向決まった2種類のタイルで青と赤の位置を入れ替える。
2016年に『AddX』としてアプリが公開された。
BGGだとランドルフによる初のデジタルゲームってあるが、残念「ヨーロピアンゲームコレクション」の方が先だ。
後に『Sottosopra』の名前で、Unicopli社のゲームカタログに付属。
2022年にOliphante社から新版が出てる。
BGGに載ってないASS版は『Vorsicht!』。
『ハルン / Harun』 1984
未所持未プレイ。
『コロナ』系列で『オービット』にルール収録。
できればパールフーン版が欲しいよね。
『ドクターフュッチュ / Dr. Futsch』 1984
親が3枚の衣装カードを引いて、キャラカード1枚選んで何ヒットしたか聞いて、3ヒットを当てる。
子供向け論理ゲームとしては悪く無い感じ。大人が遊ぶには簡単すぎるが。
後に『ディスガイズ』『怪盗モグを追え』と別版。後者は持ってるがルールは同じだったかな。
BGGにある『Inspektor Spot』も同じゲームっぽい。
『Dr.スランプ アラレちゃん 大追跡』 1980
ランドルフの中でも一番の異色作。伝記だと1980年になってるが。
電池で動く車で追う側追われる側に分かれ、ポイントを切り替えて逃げる・追う。
明確な勝利条件は書いてないので交代で何秒逃げれるかとか何分以内に捕まえるとか決めよう。
上級モードだと交互に旗指して、そのポイントは自分しか操作不可。
ツイッターでこれのプロトタイプの写真を見た。それはアラレちゃんではなかったが。原題は『Help!』らしい。
日本語版しか出てないゲームはこれが唯一かな。実は出てて知らんだけかもしれんが。
『ドミニーク / Dominik』 1984
詳細不明。伝記に記載。セレクタ社。
『Sebastiano』って別版もあるらしい。
検索で出たのはコレ。ランドルフの名はない。幼児向けブロックパズルだな。
『フィンガーチップ / Fingertip』 1984
詳細不明。伝記に記載。セレクタ社。
ルドグラフィだと1976年。
ミニ版もあるらしい。
情報求。
『カトゥヴ / Katuvu』 1985
詳細不明。伝記に記載。VIFI社。
MSX用のソフトウェアらしい。
『Biene Maja und…』の電子版っぽい。
あれ、『AddX』「ヨーロピアンゲームコレクション」よりこっちが大分先じゃん。
『トップシークレット / Top Secret』 1985
スーツケースを持ち帰るのが目的だが自分の色のやつの中身は自分しか知らない。
相手の動向見て価値高そうなやつを奪いに行く。戦闘はカードのめくり勝負。
後に『魔界のコックさん』や『スピオン&スピオン』にリメイク。
『テンポかたつむり / Tempo, kleine Schnecke!』 1985
かたつむりレース。現在も新版出てる息の長い作品。
出た色のかたつむりを進めるだけの簡単ルール。
自前のやつのルールとネットでのレビュー見たらルールが違ってて、
前者だとトップとラスを予想する、後者だと最初にゴールした人が勝ち。
ほぼ別ゲーやんか…。
色々検証した結果2008年ドイツ版でMeine ersten Spieleというラインに組み込まれた際に変更されたらしい。
対象年齢下げるための変更なんだろうが、改悪すぎる。
2011年英語版だと前者のルールだったりでややこしい。
ミッフィー版とか出てる。ちょっと欲しい。
『ハンドインハンド / Hand in Hand』 1985
未所持未プレイ。セレクタ社ラインでは有名な方かな。日本流通もあったし。
タイルに描かれた人の手が繋がるように並べる。詳細はしらない。
ユニセフ版がレアい。
『ディスガイズ / Disguise』 1985
未所持未プレイ。
先述の『ドクターフュッチュ』のワディントン版リメイクらしいが、BGGだと別ページで2人用になってる。
アートワークは同じっぽいが。
『コード777 / Code 777』 1985
『ドメモ』を発展させたような推理ゲーム。
カード引いて全員に質問してその答えから自分のタイルを当てる。
『タギロン』や『13クルー』の元になったんじゃないかな。
うちにあるのは25周年版のマルチリンガルエディションの『トライコーダ』。
同じアートワークでストロングホールドから『コード777』の名で出てて区別しづらい。
そっちの版だと色弱対応でマーク付きなのよね。
2018年のDiceTree版だと紙じゃなくてホワイトボードマーカー式になってる。
またこのゲームはRobert Abbottと共作になってるが、正確にはアボットの『Egghead』とそのリメイクの『What’s That on My Head?』を元にしてランドルフが作ったらしい。
ランドルフがアボットに連絡して、最初はアボットだけをクレジットで出そうとしたがアボットは両社をクレジットすることにしたと。
ってのをアボットのホームページで見つけた。
なお伝記には『Egghead』のヴァリアントであると書かれてる。
『ドメモ』の時点から影響受けてたかは不明。まぁ『インディアンポーカー』とかもあるし独自で思いついても不思議はない。
『カロ ケーン / Caro Cane』 1985
2017年に同名ゲームが『Hund und ...?』のリメイクとして出てるが、BGGには載ってないDal Negro版が85年に出てたらしい。探したらebayにあった。
犬と他の物がいくつか描かれたカードで遊ぶゲーム。
新版も旧版も『Hund und ...?』も未プレイなので詳細は知らない。
BGGだと別項目になってる『Doggon it!』も恐らく同じゲームだが、得点周りが変更されてビンゴ要素が入ってるっぽい。
自分が持ってるのは「ミツバチマーヤ」とタイアップした『ミツバチマーヤと…? / Biene Maja und ...?』。
絵に描かれた要素繋げてカード出していくルールと、1枚ずつめくって重ねていって同じ要素が連続したら宣言するルール。
多分後者がメイン。親はめくる係に専念するが、5枚連続で一致しなかったら獲得。
ちなみにスマーフ版もあるらしい。
『グーテナハバーン / Gute Nachbarn』 1986
この版と97年の『Nachbarn』は未所持未プレイ。
これは86年イタリア版の『フェレーノ / Veleno』。意味は毒。
BGGだと『フェレーノ』が85年で先に出たことになってる。
銀の石動かして隣接する石を取る。色によって得点が違う。
最大の特徴は自分と下家の得点の合計が最終的な自分の得点になる。
下家を助けて上家を挫く。ムズイ。
このシステムは後に『パラドックス』で3人用ルールに採用されてるし、フェドゥッティによって『トナリ』としてリメイクされた。
『ゴブルアップ / Gobble-up』 1986
未所持未プレイ。BGGには項目有り。
ソリティアジャンプでコマ取って集めるゲームらしい。
『レゲーレ / Leggere』 1986
未所持未プレイ。伝記に記載あり。BGG未掲載。
先世見さんの画像によると、『魔法のことば』のイタリア語版のようだ。
『ドラッヘンフェルス / Drachenfels』 1986
コロヴィーニとの共作。いくつか作ってる物語系ゲーム。
ボードを移動しながら何故か4人捕らわれてる姫から自分の仕える姫を探して助ける。
『吸血鬼狩り』をもっとシンプルにした感じ。こっちが先だけど。
中央から伸びる虹の道が綺麗よね。
大人が楽しむゲームではない。
『ダービー / Derby』 1986
未所持未プレイ。セレクタ社。
ダイス振って出た色のコマを出た数進める単純ゲームらしい。
BGGによるとテントウムシ、ノーム、犬、猫、車とコマのデザインが違う別版がそれぞれあるらしい。
箱絵がないが、透明な蓋で中身が見える感じ。
I. Phompyの偽名で出されたようだ。
『スーパービンゴ / Super Bingo』 1986
この版は未所持未プレイ。
伝記には『... nur das "Ding"』『Pop up Bingo Pagu』が別版として、『Tough Luck!』がリメイクとして載ってる。
これは自分が持ってる『ポップアップビンゴ』。これに犬の絵載せたのが『ポップアップビンゴパグ』。
どうやらゲームではなく、この「Ball-a-matic」というビンゴ抽選器の設計したのがランドルフらしい
ってのがBGGにある『タフラック』の説明書で見て取れた。
なのでボードゲームではなくただのビンゴです。
抽選器持ち上げてから降ろすと柱部分にボールが引っかかって飛び出す!無くしそう!
伝記にはトルコ人の形をした『Türken』というプロトタイプが載ってる。
機構的に『二百年戦争』のダイスシェーカーに似てるのでそっから着想したのかしら。
『タフラック / Tough Luck!』 1987
未所持未プレイ。
上記の抽選器を使ったゲーム。紙幣があったりでビンゴではなさそう。
ゲームデザイン自体はランドルフかどうかは不明。
イギリスでは結構売ってるっぽいが、送料が高い…。
『スピオン&スピオン / Spion & Spion』 1987
『トップシークレット』を元にしてるがルールは結構違う。ペア戦だったり。
右隣のプレイヤーのコマから自分の探してるコマ見つけると奪えたりする。
カードはシャッフルしないので覚えてると有利。これもランドルフがたまに使うデザイン。
テーマは昔懐かしのゲーム「スパイ vs. スパイ」。
というかそれの元になった雑誌「MAD」に連載されてた漫画。
このゲームにもMADのロゴがある。
プレイ人数によって調整ある中、0人用ルールがある。
このゲームいらんから外に投げ捨てろってアホな内容。
『ジェネラロウスキー / Generalowsky』 1987
『カンガルー』の系譜。BGGだと3つとも同じゲームとして登録されてるが。
ダイス版とスピナー版があってこれはスピナー版。
多分前者は箱が水色で後者は緑。
基本は『カンガルー』よろしく一周したらボーナスで乗れば運んでもらえる。
スピナー版ではどの周使うか選択して回す。外周ほど進める量は少ないがリスクも低い。
再内周では1周できるマスもあるが失点するマスもあったりとハイリスクハイリターン。
誰かが誰かに乗る度にゴールに得点が溜まって、まとめて回収するのが面白い。
得点は勲章でボードに嵌めていくのも面白い。
ソ連の将校がテーマで、顔が透明なイラストがお洒落でカッコいい。
『インディスクレション / Indiscretion』 1987
英語版は『スキャン / Scan』。両方所持。
背面からスートの分かるトランプで、それを使ったアラカルトゲーム集。
ランドルフが作ったのはそのうちの『ボーナスマルス / Bonus Malus』と『アブファールハウフェン / Abfallhaufen』。
『スキャン』では『ボーナスマルス』が基本ルールとして入ってるね。
他の作者にはデヴィッド・パーレットやトム・シェープス、ローランド・ジーガーといった有名デザイナーも。
まだ全部は遊びきれてない。
BGGにkkdさんによる和訳が上がってるので遊んでみてね。
『オートホップ / Auto-Hop』 1987
ルドグラフィに記載。セレクタ社。詳細不明。
H.H. Yukelの偽名で出されたとか。
『エウレカ!/ Eureka!』 1987
子が出したカードの並びが規則に当てはまるかを親が判定。
それを見て子はその規則を推測していく。
規則はカード引いて決まるよ。
伝記だと『エウレカ! / Eureka!』が初版となってるが、BGGだとその作者はRobert Abbott。
これも『Code 777』と同じくアボットのHPによると、作者はランドルフでアボットの『エリウシス』を参考にしたらしく許諾を取って来たと。
でも『エウレカ!』も別版の『ジーニアスルール / Genius Rules』も箱にはアボットの名前しかない。
そこんとこ良く分からん。
伝記にも『エリウシス』のヴァリアントとして掲載。それらの版は未所持未プレイ。
ただしアボットはこのゲームを酷評してる。
ルールが良くないと、更にお題がカードで決められるのでリスト用意すれば簡単に特定できてしまうと。
ただしそのお題の用意は初めて遊ぶ人には良いとは認めていて、『エリウシス』にも逆輸入したとか。
んでこれはそのリメイクの『ゲヘイムコード / Geheim Code』。98年。
こちらはランドルフとアボットの両名がクレジットされている。
『オフコース / Off Course』 1987
未所持未プレイ。ルドグラフィに記載。
Spielblatt (1987)誌に掲載。
『バゲッジクレーム / Wettflug』 1987
飛行機を移動させて1~10の荷物タイルを順に探す。
タイルはブロックに分かれていて、誰かがいるブロックに入ると相手追い出して、追い出された相手は割込みで手番を得る。
『Ting Tong』からの流れを感じるね。
何気に結構昔に日本語版が出てる。カワダだったか不二商だったか。
『はげたかのえじき / Hol's der Geier』 1988
ランドルフで一番有名なゲーム。少なくとも日本では。
同数字はキャンセルされる同時出しバッティング。
このキャンセルシステムは『ビッグショット』でも見かけるね。
元々はランドルフがイタリアで見かけたインド人のパブゲームが原点らしい。
その話は別版の1つである『Raj』の説明書に書かれてるらしく、kkdさんが和訳上げてたので参照してね。
各国で色んな版が出てる。中でもイタリア版の猫のゲームがとても欲しい。
以前イタリアから『ジェネラロウスキー』買った時、後から在庫あったの気づいて激しく後悔した…。
『Fataler Fehler』 1988
後に『ヴェニスコネクション』としてリメイクされるゲームの初版。
意味は「致命的欠陥」らしい。
アートワークはシンプルな単色背景に黒線。プロトタイプでは蛇だったらしい。どちらも伝記に写真がある。
以前ebayで出てたけど迷ってたら先に買われた。後悔。
こちらは所持してる『ヴェニスコネクション / Venice Connection』のドライマギア版。
手番では1~3枚を直線上に配置。表が直線で裏がカーブで好きな方を。
河がひと繋ぎのループになるように配置して、最後の1枚置いたら勝ちの『ニム』系統。
ただし相手が完成しなくなる置き方したらそれ宣言して実証したら勝ちってのがランドルフらしくて良い。
『バンダ』が元となってて、それに比べると大分洗練されたのを感じる。
2017年に韓国で新版が出て、それに合わせて2019年に日本語版も出た。
2021年に韓国版の2版も出てる。
また2018年には『Mint tide』というミニ拡張も出た。T字のタイルだが蛇足なんじゃないかなぁ。
日本語版にはデフォルトで入ってるけど未プレイだ。
ちなみに日本語版のタイルはかなり薄くて、放っておくとかなり反る。
多分内部の接着剤の質なのかな。戻そうと曲げたらパキパキ言ったし。
韓国版は知らんが多分同じ質なんじゃないかな。
『トウィードルダム / Tweedledum: The New Adventures with Alice in Wonderland』 1988
アリスの世界観。ボードぐるぐるして写真を集める。
外周と内周があって基本内周しか写真撮れないが、どっち使うかは手番最初に振るダイス次第。
全体的に収束性の悪いルールで正直微妙な出来。
アートワークはとても良いしカメラの形の木ゴマも良いんだが。
山札シャッフルせずに循環するのは『スピオン&スピオン』や『吸血鬼狩り』でも見るルール。
英語版は青箱、ドイツ語版は緑箱のようだ。
うちのは確か青。
『Reinhold Wittig's SPIELECOLLECTION No. 1 Spiele zur Schatzinsel』 1988
これはゲームではなくて、ゲームのルール集というかデザイナーズノート。
「宝島」がテーマのゲーム集らしく、ランドルフの『Schatzinsel』が載ってる。
ドイツ語なので勿論読めない。
ヴィティヒが全部書いたのか集めたのかは知らん。
ヴィティヒは『パイレーツビリヤード』載せてるけどあれ宝島だったのか。
『インコグニト / Inkognito』 1988
風評被害…は置いといて。
2対2の正体隠匿。自分のパートナーを探して、任務共有して脱出。
相手に質問して渡してくる情報のうち1枚以上が正しいがどれが正しいか分からないのを回数重ねて当てる。
中々他に見ない推理システム。
製作背景についてはインタビュー記事に詳しい。
98年にMB版、01年にWinning Moves版、13年にまた新版が各国から出てる。
MB版はとにかく箱がデカい。後2つは普通の正方形大箱。
内容は前2つは多分一緒だが、13年版はルールが改定されてる。
抽選器でハズレの出目がなくなって他人を移動させるになってる。良い改定。
あとあんまり影響ないが、サマリーのマダムザザとミスターXの並びが逆になってる。
play:gameに上がってるのは旧版ルールなので注意してね。
リメイクとして『インコグニトカードゲーム』が出てる。それはそっちの方見てね。
あと2014年にアプリが出てたらしい。今もあるかは不明。
『みんなともだち / Gute Freunde』 1988
先頭からダイスを1個、2個、3個と振る。位置に応じて数が増えるのは『カランバ!』でも採用されてるルール。
コインのあるマスに止まると獲得。また、誰かのいるマスにいるとお互いにコイン獲得。
このとき、握手とハグしようねってルールが微笑ましいが、大人同士でやるにはキツイ。
ボドゲ会で出したら顰蹙モノだ。握手くらいにしとこう。
小さい子が遊んでるのを見てたいよね。事案恐いので参加せずに。
これもセレクタ版とドライマギア版でルールちょっと変わってて、先頭示す金のリングはドライマギア版にしかないし、ボードの枚数も違う。
写真のはセレクタ版でボードが木製だよ。
『ビルダータスト / Bildertasto』 1988
以前の記事で触れた『タスト』のリメイク。セレクタ社。
ここに何故かルールだけある。
ebay探したらあった。2001年の『ファンタスト』と同じっぽい。
『トレジャーハント / Schatzinsel』 1989
先のヴィティヒの本に載ってたやつ。発売前だったのね。
手番では道に沿って進むか、道ディスクを回転させるか。
上手くショートカットできる道を作りたい。無限に悩める…。
相手が回転拒否したらダイス勝負。
ダイス目構成不均等だが、引き分けたら交換するってのがちょっと面白い。
『ドロップエブリシング / Drop Everything』 1989
未所持未プレイ。
『Foxy』のリメイクらしいが、4人まで対応。
『ドラゴロッソ / Drago Rosso』 1989
初版は中国龍テーマで未所持未プレイ。
93年に出た新版が『カーリーの眼 / Die Augen der Kali』。
カード何枚でもまくって進むが足音カード出るとバーストのバーストゲー。
降りたいタイミングで次の人は手数料を払って位置を引き継げるのが特徴。
カーリーカードが2回出たら終わるが、山札の位置調整とかなくて全混ぜなので運要素がデカい。
気に食わないなら2枚目は下から何枚かに混ぜるとかにしても良いかもね。
まぁそれでも誰かゴールしたら勝ちなので運次第だが。
うちのやつ、かんちょーさん経由で露鉄作者から売ってもらったのが思い出深い。
今年になってまさかの新版が出た『ドラゴンストライプ / Dragon Stripe』。
ルールは多分一緒。
ボード裏面はスカルドラゴンになってマス数も微妙に違った気がする。
説明書に記載がないんだよなぁ。
ちなみにこれのイタリア版は再度『Drago Rosso』の名前。
『Alle Vögel sind schon da』 1989
未所持未プレイ。
親が童謡歌って、それに合うタイルを取るだとか。『狩歌』やんか。
なんかハヨー・ビュッケンの『Ratzolino』でもそんなのあったな。
99年にドイツ語版の『Jetzt fahrn wir ubern See』が出てる。
言語以外の違いは知らないよ。
『怪盗モグを追え / Das lustige Detektivspiel für Kinder』 1990
『ドクターフュッチュ』のリメイクだがルールは一緒だった気がする。
親が答えた何ヒットかを表示するタイルが付いた。
BGGだと2人用になってるが実物は違った気がする。忘れた。
ちなみにイラストは一新されたよ。
『Errore Fatale』 1990
未所持未プレイ。
ルドグラフィに記載があるEuropeo (13/08/1990)誌掲載。
名前的に『Fataler Fehler』と同じかしら。
『Off Course』と同一らしいが。
『冷たい料理の熱い戦い / Die heiße Schlacht am kalten Buffet』 1990
『カンガルー』からの系譜。この版が一番有名だったが、今は『ウミガメの島』の方が有名になったね。
レアゲーだったが『ウミガメの島』出て手に入りやすくなったのは良い。
『カンガルー』の正確なルール分かってないが、多分最高点が最後に出るってのが改良点かな。
この後『モンスターフレッセン』もリメイクとして出る。
『吸血鬼狩り / Jagd der Vampire』 1991
吸血鬼の間でケチャップが流行って、怒ったヴァンパイアロードが原料の巨大トマトを隠してしまったという謎の世界観。
ダイスで移動してケチャップ集めて、どの塔にトマトあるかを覗いて情報集めて。
これも子供向けの物語シリーズ。
山札リシャッフルせずに下に戻すやつ。そのためのタイルホルダーが良い出来。
共作者のDario De Toffoliは『ナンバーワン』でも共作してる。
Walter Obertは『あーぎてくと』や『ストラーダロマーナ』の作者。
『アフリカンクイーン / African Queen』 1991
この記事書き始めた動機。やっとここまで来た。
チェッカーを元にしたアブストラクト。
穴のあるマスとないマスがあり、それぞれ移動できるコマが決まってる。
穴用のコマは底が丸いので床に置けず、床用のコマはサイズ小さくて穴から落ちる。
実質チェッカーと移動できるマスは変わらないんだが、それを物理的に表現したのが良いね。
あとコマは前進しかできないが、リング付けたコマだけは後退できる。
ここがこのゲームのメインだね。
白箱版と木箱版があってうちのは白箱版。
いつか木箱版も欲しいが、前ヤフオク出たとき3万超えたんだよなぁ…。
『紫禁城 / Die Verbotene Stadt』 1992
ヨハン・リュティンガーとの共作。
各自がゴールするコマの服と帽子の色を予想。
『ハイパーロボット』的な直進ムーブだが、何回でも移動できる。
何コマ動かせるかはダイス目で決まる。
相手がゴールしたコマが本当に予想してたコマかどうかのダウト要素と、同予想なら奪い取れる要素。
後に洗練されて『ハイパーロボット』の移動ムーブになり、予想当てるルールは『それだっ!』になったと思うと感慨深い。
まぁただこのゲーム自体は大分野暮ったいんだけど。
『カランバ! / Caramba!』 1992
珍しめのアバカス長方形大箱。
一番遅くゴールすることを目指すが、ゴールするなら早い方が被害が少ない。
今の自分の順位に応じてサイコロが増えるのは『みんなともだち』から来てるね。
2019年にOPEN'N PLAYから新版が出るって話があったが、その後続報を聞かず。
BGGにも箱絵は登録されてるが、どうやら頓挫した模様。多分。
したらば今年になってOPEN'N PLAYがリニューアルしたPlayteからやっと新版が出た。箱絵は変わったが。
OPEN'N PLAY改めPlayteは渋いゲームをリメイクするねぇ。
『コロンブスを止めろ! / Fermate Colombo!』 1992
Hajo Buckenとの共作。
初版は未所持未プレイ。
テーマを変えたドイツ語版の『ウーガウーガ / Uagga Uagga』。
原人コマがヤバい。何故こんなテーマにしたのか。
物語ゲームシリーズ。協力ゲーム。
手札からカード出して同じ絵柄出せただけ鏡を置ける。
ただし絵柄20種類もあって全然引かない。無理ゲー。
せめて相談できればいいんだが。そこらへんルールに書いてあったかなぁ。
コンポーネントは良いね。原人キモイが。
コロンブステーマだと船があって豪華だが、どんなテーマなのか良く分からん。
『ハーメルンの笛吹き / Der Rattenfänger von Hameln』 1993
協力ゲーム。相談するだけで誰が手番やっても同じだが。
サイコロ振ってコマを進める。進めた先にある分のコマの個数だけ子どもチップを獲得。
全てのコマがゴールする前にチップ全部集めれば勝ち。
なるべく牛歩したいがデカい目は辛い。黄色いマスにいるコマは6の目使って好きな歩数動けるので保険として1つは黄色い部屋に置きたい。
システムは悪くはないんだが、複数人でやる意味がまったくないのよね。
ソロゲーを一緒にやってる感じ。まぁそれが許容できるなら。
この牧歌的な絵がとても良い。
後に『サンゴの森の仲間たち』としてリメイク。またそっちで。
『トロイの木馬 / Das Pferd von Troja』 1993
でっかい木馬が印象に残る。
兵士コマを木馬の背中から押し込む。中には2つストックされるようになってて、3つ目入れると1つ目が下から出てくる。
この何が入ってるかを覚えておいて、各エリアにコマを押し出して配置していく。
『イロイロパックン』から来た記憶システムだし、コマの個数同数でバッティング無効なので『はげたか』や『ビッグショット』だね。
とにかくコンポーネントが最高なゲーム。それに比例して箱がデカい!
『オービット / Orbit』 1993
『コロナ』『ムーンスター』『ハルン』と続いた流れ。
このゲームには『ハルン』と『オービット』の二種類のゲームが収録。
『オービット』が初級ルールでダイスで決まる移動方向と各コマの歩数。
移動順序は盤面端に描かれた順で固定。
んでコマ2つか3つが同じ位置に止まる瞬間を予測して、2つ目3つ目に移動するやつに自分のコマを置く。
単純に流れを脳内で追うだけのシミュレートゲー。
『ハルン』はもっと自由度が高く、元の『ハルン』や『ムーンスター』と多分同じルール。
ダイスそれぞれを任意の台座に当てはめ、ディスクのマスに移動したら得点。
最大で何点取れるかを予測してビッドする。
コンポーネントの豪華さではこの版が一番。箱もデカいが。
余談だが、このゲームの得点チップは『ブラックウィーン』と同一なので、欠品してたらこれを買うと良い。こっちの方が安いし。
『Nosies im Kinoland』 1993
未所持未プレイ。
ごちゃごちゃ描かれた絵の中からチップで指定された絵柄を探す認識ゲームかな。
虫眼鏡置いて回答するのが良い。
ドイツ版とイタリア版で箱絵違うが、イラストは同一かな。
『魔界のコックさん / In Teufels Küche』 1993
『トップシークレット』と内容自体はほぼ同じ。
最大の違いはバトルの手法。でっかい釜のボタンを交互に押して悪魔が飛び出たら負け。
相手の奪わないと勝てないが、奪わせる用のミルクがあるので押し付けて殺そう。
『ブロント / Brontos: Sauriertreffen am Seerosenteich』 1993
未所持未プレイ。
BGGにもほとんど情報がない。記憶ゲーのようだが。
ebayで写真見ると、恐竜の口に入ってるチップの色を覚えるゲームか?
『Nosies』 1994
ルドグラフィに記載。多分『Nosies im Kinoland』のダルネグロ版かな。年も近いし。
『イモムシイモムシ / Würmeln』 1994
バッティングしたら進めないレース。
半球を動かしてイモムシが進んでる様子を表してるのが上手い。
また、Xの目は誰も選択してない数字を使えるってのも良いし、代わりにゴールを動かすって選択肢もあって面白い。
ブラッツ版、ベニスコネクション版、アバカス版とかあるが、現状手に入るのはほぼアバカス版かその英語版のグリフォン版。
グリフォン版だと数字選択がタイル1枚伏せて置く。他はダイスを使って出したい目で置く。
ダイスの方が扱いやすいが、連続で同じ数字使えないってのがタイルの方が分かりやすい。
最近クロノスから日本語版が出た。
これは数字選択がカードになってる。一番見やすいとは思う。
またちょっと特殊なのがMBから出てた『キャメルトライバー / Kameltreiber』。
イモムシでなくてラクダの隊列が進む。
ゴールを動かす選択肢がないし、そもそもコマが4つずつと少ない。
その分相手の妨害もしづらいし、ゴールまでは付属の袋2つ分の距離で短い。
あとルールに自分の目公開してバッティング避けても良いって書かれてる。
それだれかがお仕事するやつやん…。
『イースター島 / Die Osterinsel』 1994
石を入れたらモアイが進む。
自分のモアイに入れたら相手のモアイを進めて、相手のモアイに入れたら自分のモアイを進める。
どれかがゴールしたら1位と2位のモアイのうち石が多い方が勝ち。
自分のモアイを進めつつ、自分より石が少ないのも進めてツートップになりたい。
中は見ちゃだめだけど重さは確認していいってルールが緩いね。
『チェックザリッパー / Check the Ripper』 1994
ダイスでチェスの駒指定されてその移動方法で移動。
裏向きのチップのマスに行ったら裏を見れる。
指定の絵柄見つけて得点だが、複数枚指定できるので先に情報集めて大量点目指すか地道に稼ぐか。
記憶要素もあるし、終盤は逆転夢見て勘でめくるってのもできる。
チェス移動は『シャックヤクト』から通ずるね。
『雨上がり / Nach dem Regen』 1995
『スポッツゲーム』から『クアロ』と来て、この『雨上がり』。
ルールは『クアロ』と同じでペア戦。
『クアロ』のルール見返して気づいたが、『クアロ』だと間に空白挟んで良いってルールがない気がする。
確か『スポッツゲーム』と『雨上がり』にはあったんだけど。
それにしてもキノコ駒が可愛い。全しいたけ購入不可避。
『Lauf Schnuffi, lauf!』 1995
未所持未プレイ。セレクタ社。
BGGの写真見ると『Derby』の犬版と同じに見えるんだが別ページになってる。
多分同じだと思うんだけどねー。
『シシミジ / Sisimizi』 1996
蟻駒置いて蟻塚を繋ぐ。
テーマは付いてるが実質『ヘックス』のリメイクに近い。
手番で3つずつ置くのと、2回だけ相手乗り越えて置けるので緩くなってる感じ。
各エリアの黒マス繋いで蟻塚規定個数置ければ勝ち。
『ワンモア / One More』 1996
未所持未プレイ。
『Ishi』のリメイクらしい。spielbox 1996 4月号に付属。
『ライネンロス / Leinen los!』 1997
円柱に船体付けてぐらぐらする船を押してルートを辿るレース。
タイマーとして他のプレイヤーがボラードにロープを8の字に巻く。
これも最近新版が出て驚いたね。
あと一応97年のSDJ子供ゲーム特別賞を取ってる。青ポーンが出来る前だね。
『ミニインコグニト / Mini Inkognito』 1997
『インコグニト』のカード版リメイク。
FFG版だと『インコグニトカードゲーム / Incognito: The Card Game』の名前。
自分が持ってるのもFFG版。違いは知らない。
場所カードを順出しして同じの出した人と情報交換。
山からも1枚めくるので3枚被ると交換できない。山だけと被ると美味しいが狙って撃つのは難しい。
情報交換は本家と近いが、枚数が基本で2枚と少なくなってる。
あと本家と違う所は、正体カードが裏面で分かるので渡すと他のプレイヤーにバレる。
本家の推理部分だけ抜き出して、それを更にシンプルにした感じ。
軽く遊ぶにはこれくらいが丁度良いね。
あとアートワークがカッコ良いね。
『ハルンケンシュペルンケン / Halunken & Spelunken』 1997
カード同時出しで移動。バッティングで動けないのは『はげたか』。
止まったマスのカード獲得して、誰かと同じマスなら自分の方が手持ちカード少ないなら1枚奪う。
それだけだとかなりシンプルで、上級ルールのブラックジャックがこのゲームの特徴。
得点カードで権利を競って、全移動移動後に専用カードで移動。
追い抜かした相手からカードを盗む。
ブラックジャックの位置を考慮してカード出すのと競り勝つのが戦略的になる。
それなりに面白いんだが、このゲームならではの楽しみがあんまりなくてなぁ。
ルドグラフィだとJ. Rüttingerとの共作になってる。
『チャオチャオ / Ciao, Ciao...』 1997
ランドルフで2番目に有名なゲーム。多分。
ダイス目嘘ついて良い系の集大成。シンプルイズベスト。
ダイス目に絶対嘘を吐かないといけない×を入れたのは白眉だね。
新版の派手な毒々しさも良いが、旧版の地味目な毒々しさも良い。
ポーランド版は食虫植物じゃなくてワニになってるのと、箱のキャラ絵が人物にフィーチャーしてる感じ。
『それだっ! / Xe Queo!』 1998
互いにゴールさせたいコマを決めて、任意のコマを動かす。
自分の決めた色をゴールさせれば得点だし、相手の色が分かったら指摘して合ってれば得点。
指摘外したら相手が得点なのでブラフ的な移動も戦略。
写真は2012年版の『Der Isses!』。自分が持ってるのはこっちだけ。
得点かつゴール駒が分厚い木製なのは良いが、旧版のリングもお洒落で良い。
『ウィルユーマリーミー / 윌유메리미』は韓国のウェブトゥーンテーマのリメイク。
BGGは同じゲーム扱いだが、こちらは4人まで対応になってる。
どこで知ってどこで手に入れたかは忘れた。
『モンスターフレッセン / Monster Fressen』 1998
『カンガルー』系統。
ルールはほぼ同じだが、マスが12マスでダイス目が1~3になってる。
その点では『プッシュオーバー』に近い。
料理がキモいのが欠点。
『ディドライ / Die Drei』 1998
3つのゲームが遊べるアラカルトゲーム集。
うち2つは『ヘプタ』と『ペギーノ』で既存ゲームの採録。
そっちの方に画像も載せたのでそっち見てね。
もう1つは『テトロッズ / Tetrods』で基本は1人用パズル。
ただランドルフ許諾でFranz-Josef Schulteが作った2人用ゲームが付属。
なので実質4ゲームだね。
キノコ側とタイル側に分かれて、交互に配置。
キノコ側だけ得点して、隣接する個数の二乗が得点。
タイル側はキノコが隣接する位置を如何にブロックするか。
ただしタイル置けないとゲームが即終了なので、タイル置けない場所にはキノコ置きたくないジレンマ。
この『テトロッズ』は『Holyominoes』の名でDie Pöppel Revue誌に掲載されたらしい。
『ハイパーロボット / Rasende Roboter』 1999
さてここまで来た。私がランドルフで一番好きなゲームであり、ランドルフを好きになった最大の原因。
内容は言わずもがな、障害物に当たるまで止まれないロボットをゴールへと動かす。
その最小手筋を脳内でシミュレートしていち早く宣言する。
とにかくルールが最小限で美しく、これぞランドルフの集大成と言える。
『コロナ』から続くシミュレートして早宣言と『紫禁城』からの直線ムーブを上手く融合させて何倍も面白くなっている。
さてこのゲーム、何度も新版が出ていてそれに伴って内容物にも変更がある。
99年ハンス初版では反射板は存在せず、追加ロボットは多分銀。台座は銀ディスク。
99年リオグランデ版青箱で反射板が入る。追加ロボットは黒で台座は黒ディスク。
08年リオグランデ版赤箱では反射板なくなって銀ロボでハンスと同仕様。
13年アバカス版では箱が正方形になって、反射板有りと無しの2通り8枚のボードになった。
追加ロボットは銀で台座は他のロボット同じく四角いタイルに。タイルの厚みも増した。
あと中央の固定パーツが丸穴4つに嵌める樹脂からボードの切れ欠きに嵌める×型のタイルに。
まぁそんな感じでマイナーチェンジ。全部は持ってないので想像含むが。
08年リオグランデ赤箱と13年アバカス版の違いは記事にまとめてるのでそっち見てね。
あと22年に念願の日本語版が登場。
アバカス版と同仕様だが、ロボットの素材がマット感ある素材からツヤツヤになって軽くなった気がする。
『ホットマシン / Heisse Öfen』 1999
ダイスを2個まで順に振って出た色に進めるが、2つ目が同じ色だとスタートに戻る。
ゴールを超える度に金貨貰える。
『ビクトリー』から始まり『カンガルー』に受け継がれた2つ目以降を振るかの選択。
それが色のみになってシンプルになった。
まぁ子ども用な感じだけどね。
『Krabbel, kleiner Käfer! 』 2000
未所持未プレイ。
これも『Lauf Schnuffi, lauf!』と同じく『Derby』のテントウムシ版と同じに思えるが詳細不明。
『ジレンマ / Dilemma』 2000
2人で両和解なら互いのカードが得点、攻撃と和解なら攻撃側がライフ減って両取り、両攻撃だと互いにライフ減って得点なし。
囚人のジレンマをテーマにしたゲームだが、どうも機能してる気がしない。
19年になってOPEN'N PLAYからまさかの新版が出た。
買いはしたが未プレイだ。
『ぶたのおんぶレース / Rüsselbande』 2001
ダイス振って進む。同じマスは重なって一緒に移動。
同時ゴールはその全員勝ちってのは優しい。
積まれて一緒に動くのは『カンガルー』から続く。
各プレイヤー1回だけコースを伸ばしてゴールを妨害できる。
『ロビンフッド』や『イモムシイモムシ』の流れだね。
あとダイス目の1は連続手番ってのも小さい目が嬉しくて良い。
通常の他、『大きい版 / Die grosse Rüsselbande』と『ミニ版』がある。どれも多分ルールは一緒。
これはミニ版。といってもコマのサイズが3分の2くらいになった感じ。
あと今年日本語版が出たね。遊んでないけど多分ミニ版サイズかな。
あとこれがちょっと珍しい。『こぶたのおんぶレース』の駒だけ入った積み木セット。
元々のゲームでも積み木にして遊ぶ用の積み方イラストが入ってた。
これでもきちんとランドルフがクレジットされてて良い。
『パラドックス / Paradox』 2001
2,3,4人用の3つのゲームが遊べるカードゲーム。
特に意味なく遊んだ順で。
3人用は『Gute Nachbarn』であった下家の得点と自分の得点が最終得点になるやつ。
プレイ自体は順にカード出して条件満たしたら取るだけ。
『グーテナハバーンカードゲーム』って感じ。
4人用はリードは表、他は裏で1枚同時出しして、1位は10-出した数、2位は出した数だけマイナス、3位は2倍、4位は0進む。
1位は取りやすいが点数が稼ぎ辛い。3位は点取りやすいが狙い辛い。
2位と4位は取りたくない。ちょっと『ウントチュース』っぽいが、累積はしない。
軽い心理戦として遊びやすい。
『はげたか』や『ハルンケンシュペルンケン』といった同時出し系統。
2人用はトリテ。だが手札全公開のアブストラクトトリテ。
4人分配って対面は自分が選ぶ。
トリックの合計値-20が得点になるので取るなら合計値が高くなるように。
これが一番好きだな。
3つとも独創的なアイディアで面白いね。
『ファンタスト / Fantasto』 2001
未所持未プレイ。セレクタ社。
BGGの画像見るに、『Quips』的なダイスゲームかな。
上の『ビルダータスト』と同じっぽい。てことは『タスト』とも一緒かな。
『ビッグショット / Big Shot』 2001
『はげたか』方式でエリアマジョリティ。むしろ『トロイの木馬』か。方法は競り。
そこはいいんだが、このゲームは借金が特徴的。
1回するごとに借りられる額が減る。最終的な返済額は一緒なのでどんどん苦しくなる。
全員が金使いまくると全員苦しいので場の相場観次第で展開が変わる。
皆して使いまくるとクッソ苦しい。
『トロイの木馬』に続いて、『はげたか』方式のエリアマジョリティの性格の悪さが確立されたね。
2人プレイだと2色分を各自が担当することになる。未プレイだがどうなんしょ。
『魔法のことば / Zauber-Lesen』 2003
上で挙げた『Leggere』のドイツ語版。一応別にしてみた。
単語は知ってるけどスペルを知らないっていう歳の子どもが対象。
基本は神経衰弱で、読めないならカード引き出して絵で覚える。
これによって絵というか単語の読みとスペルを一致させて学ぶ感じ。
カードは2セット分入ってるので入れ替えて遊べるよ。
日本人の大人がドイツ語で遊ぶくらいで丁度良い難易度だな。
BGGにはないが、確か英語版もどっかで見た気がする。
プロトタイプは『Smart Cookie』の名。
『ナンバーワン / Number One』 2004
コロヴィーニと、『吸血鬼狩り』でも共作したトフォーリと、あまり情報のないRenato de Rosaの共作。
アブストラクトで、コマの高さ分移動してはマス目の石を押し出して通れなくする。
『アイソレーション』に近く、一応『馬糞』もこの系統か。
マスに小さめの穴の開いたスポンジが貼られていて、駒を押し付けて石を貫通させるのが面白い。
メーカーはMESPI。『チロリアンルーレット』とか作ってるな。
一応これがランドルフの遺作かな。
亡くなった年に出されてるが、生前なのか死後なのかは分からない。
ここからはランドルフ死後に出されてクレジットされてるゲーム。
昔のゲームのリメイクだったり、新版だったり。
『トポロトイ / Topolotoy』 2007
伝記にも載ってる積み木。百森町の記事に記載がある。
ルドグラフィによるとSAZ(ゲームデザイナー連盟)が出版社なのでランドルフ追悼で出したのかしら。
販売してたサイトも見つけた。Josef Pelikanってのは加工した人かしら。
『ザーガランドミニ / Sagaland Mitbringspiel』 2011
未所持未プレイ。
上でも挙げた『ザーガランド』の木の本数減らした簡易版。
ラベンスバーガーはこういう簡易化したミニゲームをいくつか出してるね。
『ウミガメの島 / Mahé』 2014
『冷たい料理の熱い戦い』のリメイク。ルールはほぼ一緒。
丁度止まった時の2枚取りがヴァリアントになったくらいかな。
あとプレイ人数が6までから7までに増えた。
当時はこのリメイクに沸いたし、日本語版出るとはねぇ。
それにしてもFranjosから出たのが意外。
今ではすっかり定番ファミリーゲーム。ここが終点だ。
『サンゴの森のなかまたち / Tief im Riff』 2017
2017年になって突然出た『ハーメルンの笛吹き』のリメイク。
自分で枚数変えて難易度調整してねって感じだったのが28枚固定になったくらい。
50枚のチップだったのが魚複数描かれたタイルになった。
裏返すには魚の数分必要だが、基本ルールだと両替可能ならので実質一緒。
上級ルールだと両替できないのでコマを一か所にまとめる必要性がある。
上級未プレイだけど。
『ミュージアムハイスト / Museum Heist』 2017
未所持未プレイ。
『それだっ!』のリメイク。
プレイ人数が2~4人になったのでむしろ『ウィルユーマリーミー』の別版かな。
『カロケーン / Caro Cane』 2017
未所持未プレイ。
旧『Caro Cane』の新版というかリメイクか。
結構前からBGGに情報は上がってたが、持ってる人を全く見ないので本当に出たのかを疑ってた。
あんさんが遊んでるの見てようやく実在を確認w。
『トナリ / Tonari』 2019
フェドゥッティが『グーテナハバーン』を遊んで惹かれたのか、リメイク。
ランドルフと連名にしてるのが尊敬も自身のプライドも感じられて良いね。
変更点としてはほぼ変わらなかった得点条件をタイルの種類で変えて、特殊効果のタイル入れて、マップ中央を進入禁止に。
フェドゥッティの特殊効果っていうとヤな予感があるが、それほど強すぎず良い。
樹脂チップへの印刷なのも高級感合って良い。
ちなみにテーマは日本の口之島が舞台。
なんでそこを選んだんだろうね。
BGGのJapanフォーラムに実際に口之島に『トナリ』を持って行った記事があるので読もう。
『ザーガランドジュニア / Junior Sagaland』 2019
未所持未プレイ。これも上で触れたが、19年になって出された低年齢向け『ザーガランド』。
共作者のMichel Matschoss氏が関わっているかは不明。
BGGにも情報少ないが、紹介動画があるので観ると良い。
環状のマスをダイスで動いて、中央のタイルめくって記憶ゲームする感じかな。
『ディズニープリンセスザーガランド / Disney Princess: Enchanted Forest』 2022
未所持未プレイ。
BGGで単独項目として一番発売が新しいのがこれ。
普通の『ザーガランド』と何が違うのか、むしろ『ザーガランドミニ』のリメイクなのかどうか、一切不明。
一応探したら画像はあった。木の本数的に『ザーガランドミニ』っぽい。
ただ、『ザーガランド』のページにある「ラプンツェル」版も木の本数は少ないので、登録してる人は区別してないなこれ。
『“Schiebefax”』
発売年不明。ルドグラフィに記載。
両面の15スライドパズルらしい。会社不明。
『A Portrait of NELLIE』
ランドルフが書いた絵本。
他にもあるらしいが把握しきれてないや。
『陽の当たる場所 / Die Sonnenseite』
伝記。著者はPhilippe Evrard。
ドイツ語なので読めないけど、若い頃の写真やプロトタイプの写真など貴重な資料。
日本語版出してくれねぇかな。せめて英語。
おまけ1。
ランドルフが作ったわけじゃないけど関係あるゲームとか。オマージュとか。
『アレックスと仲間たち / Alex & Co.』 2010
ランドルフの追悼作品。
SAZ(ゲームデザイナー連盟)とESG(ヨーロピアンボードゲームコレクターソサエティ)が作成。
ボードゲームデザイナーとその作品を集めるセットコレクション。
有名なデザイナーとそのゲームが多く載ってるが、何でこのゲームをってのもあり。
『マイクロロボット / Micro Robots』 2016
『ハイパーロボット』と同じ世界観というか、スピンオフ的な。
直線移動で同じ色か同じ数字を移動して目的地までの最短経路を探す。
最短探すというかは早い者勝ちだけど。
一応この透明ロボット使った『ハイパーロボット』のヴァリアントも載ってる。
『ディアボロの橋 / Ponte del Diavolo』 2007
デザイナーが『Twixt』に影響受けたことを説明書に載せてる。
『ミュータントミープルズ / Mutant Meeples』 2012
『ハイパーロボット』を元にして、特殊効果を付けたゲーム。
特殊効果含めて最善手考えるのは中々面白い。
が、マップの配置的にも色々と大味。アメゲーだな。
ちゃんと説明書に『ハイパーロボット』を元にしたよって書かれてて真摯。
『ナンバー2カードゲーム』 2003
未所持未プレイ。
リム出版社という会社が出した謎ゲーム。
箱にHomage to Alex Randolphとランドルフへのオマージュを記載。
『はげたか』を元に特殊カードを入れた感じらしい。
作者は久居つばき。…これ居椿さんだろw!
『ナイスミドル』 2004
居椿さん作の3人用『はげたか』オマージュ。中央値が勝つ。
最近雑誌の付属ゲームとしてリメイクされたね。
おまけ2。
ランドルフっぽいゲームだったりパクったゲームだったり…。
なんとなく影響受けてそうなゲームとか。あ、個人の感想です。信用しないでね。
先に載せたやつもあるよ。
『雷ネットアクセスバトラーズ』 2011
「シュタインズゲート」中に登場するゲームって設定で実際に作られた。
特殊効果付きの『ガイスター』。
許可取ってるかは不明。
『天空盤』
悪名高い、ダーツライブ社が出した『ガイスター』のパクリゲー。
許可取ってないっぽい。数バージョンある。
『ドミネート / Dominate: The Sliding Puzzle Game』 2014
『スクウェアオフ』のリメイクっぽいのだがノークレジット。
タイルは長細い3×6に変更されてる。
『真っ赤な嘘ゲーム / Fibber』 1986
古いゲームだが、ダイス振って嘘ついてダウトしてとかなり『チャオチャオ』。
BGGでもノンクレジットだし、ランドルフ作だったり参考にしてたりするんじゃないかなぁと勝手に思ってる。
日本語版は昔テレビ番組で使ってたらしいね。
『ドラゴンクエストカードゲーム:オールスターズ』 1992
ルールはほぼ『はげたか』。
違いと言えば×2のカードがあるくらい。
ドラゴンクエストカードゲームシリーズはどれも海外のゲームをパクってるが、許可取ってないだろうなぁ。
『アブラカ…ホワット? / Abracada...What?』 2014
韓国産の特殊効果付き『ドメモ』。
遊んだ感想としては普通の『ドメモ』でいいやと。
だがSDJ推薦リスト入って驚いた。
特にクレジットは無し。
『えんとつ町のプペルボードゲーム』 2020
『ハイパーロボット』のパクリとして燃えたやつ。
テーマのイメージも良くなかったな。
ルールはほんのちょっと変えてるらしいが、視認性は改悪。
『ヤバ百合会の妹たち』 2022
ちょっと前に『はげたか』のパクリだってちょっと燃えたやつ。
テーマ的に興味ないのでルールの違いも結局どうなったかも知らんけど。
「オマージュしました」って一言書くだけで歓迎されると思うんだけどなぁ。上のも。
ある程度のオリジナリティは必要だけど。
以上でおしまい。
一気に書ききったらヤバイ長さになった。誰が読むんだか。
アドベントカレンダー記事ってことで最後に〆。
今年はランドルフ生誕100周年。もう終わるけど。
101年目も皆色んなランドルフ作品を遊んでみてね。
あと他の人のアドベントカレンダー記事も読んでね!(適当)
逆に言えば、一年続きを書かなかった…。
今年はアレックス・ランドルフ生誕100周年。
メビウスゲームズ主体で公式サイトも出来たりしました。
自分もランドルフ蒐集家として何かできないかなと思い、氏の誕生日である5/4に北名古屋市で『Alex Randolph生誕100周年記念ボードゲーム会』を開催。
手持ちの100点以上のゲームを持ち込んで遊んでもらいました。
和訳無いゲーム全部和訳作ったりとなかなか準備が大変だったよ。
公開したいけど誰に許可取ればいいか分からねぇ。
欲しい人はDMで聞いてね。自訳なら渡すよ。
さて本筋。
前回の記事はこちら。
前回は1980年までのゲームを載せたのでその続きから。
例によって自分で遊んだ画像しか貼らないよ。気になったら調べてね。
色々書き殴ってたので取り留めないが、まぁ気にしないで。
ソースは前回と同じくBGG、伝記、あと最近作られたここのゲームリストから。以後ルドグラフィと表記。
あと百町森のインタビュー訳も読むと良い。
『トリメル / Trimmel』 1981
ダイス目で得点を宣言、次の人はそれをダウトするかどうか。
特徴としてはダイス目の合計だけじゃなくて出目で役が出来てその点も加算されるところか。
『カサブランカ』を受けて『チャオチャオ』に繋がるね。
さらに言えば伝統ゲームの方の『ライアーズダイス』だけど。
底が透明のカップがイカス!
『プッシュオーバー / Push Over』 1981
ダイス1個ずつ振って出目の合計×個数分進めるけどバーストしたらダメっていう『冷たい料理の熱い戦い』系統。
ボードがプラの一枚成型なのが珍しいし、肩車するコマも面白い造形。
ボードの溝に沿ってスライドさせるが、相乗りではなく他人を押して進む。
ただし切れ目が2つあって他人を押し出せる。タイトル通り。
『馬糞 / Pferdeäppel』 1981
『ナイトチェイス』の製品版だが、ルールは変わってる。
一定数糞を置いたら色が違う糞になって、それを何個置けたかが逃げる側の得点。
頭から糞を入れて残していくプラコマの造形がいいね。
これはまだ手に入れられてないのでいつか手に入れたい。
たまにヤフオク出るけど高いのよね。
『ムーンスター / Moonstar』 1981
『コロナ』のリメイク。先述の通り『ハルン』や『オービット』に繋がる。
この版の特徴として、ヴァリアントが12個ついてて難易度を徐々に上げていける。
アバロンヒル製で、当時働いてたアラン・ムーンが監修してるよ。
『コロナ』はコマ同士が集まることで得点になったが、こちらでは得点チップのあるマスに止まると得点。
その上で何点取れるかを予測する。
確かヴァリアントの中に『コロナ』のルールもあったような気がする。覚えてないけど。
『マウスフィーバー / Mäusefieber』 1981
ランドルフの中でも異色のアクションゲーム。
磁石の付いた棒でネズミを動かしてダイスを集める。
集めたダイス目が得点。上手く操作すればダイス目変えて得点増やせる。
『ハムスター大相撲』みたいな感じ。
イタリア語版はノンクレジットなのかBGGだと別ページで作者無記載。
『ザーガランド / Sagaland』 1981
ランドルフ作品で唯一のSDJ受賞作。
すごろくしながら木の下の絵柄を覗いてカードで指定される絵柄を探す。
箱とボードが小さくなって木の数が減った『ザーガランドミニ』やマスが環状になって木のコマなくなった『ザーガランドジュニア』とかも出てる。
あとタイアップが非常に多い。「オズの魔法使い」に始まり、「Filly Butterfly」「ラーヤと龍の王国」「ディズニープリンセス」「ラプンツェル」「ハリーポッター(ミニ版のリメイク)」「小さな海賊ビッケ」など。
カワダによる日本語版はルールが改悪されてるとか。忘れたけど。
共作者のMichel MatschossはWinning Movesのディレクターらしい。
まだ現役なのか最近出た『パロットダイム』ってトリテの作者でもある。
『シュレーフリンゲ / Schläferinge』 1981
刑務所の囚人とか船倉への奴隷の敷き詰めがテーマなのかな。黒い。
何パターンかある○と線の組み合わせを交互に書いていき同じパターンは描けない。描けなくなった方が負けの紙ペン。
『シド・サクソンのゲーム大全(A Gamut of Games)』のドイツ語版にしか掲載されてないという知る人ぞ知るゲーム。
それについてはkkdさんがツイッターで和訳してくれているのでどうぞ。
ルドグラフィによると『Dormiglioni』って名前でEuropeo (13/08/1990)にも掲載があるらしい。
『イロイロパックン / Dubio』 1981
エポック社から発売。Tom Kremerとの共作。
?の形のコマでボールを拾って、どの順で拾ったかを覚える。
?の形活かして、先っぽからボールが落ちてくるのが良い。
推し出し式の記憶ゲーとしては『トロイの木馬』に引き継がれてるね。
93年にJumboから『Dubio』としてオランダ版が、年号不明だけど『Les Mabouls』としてフランス版が出てる。
このフランス版がシルクハット被った人形になっててとてもかわいい。欲しい。
余談だが、伝記だと「Toto Pakkun」って名前になってて、なんでかなと思ったが、恐らくイロイロをTOTOと誤読したんだと個人的に結論。多分ね。
『二百年戦争 / Due Secoli di Guerre』 1982
イタリア版オンリーでなかなかレアい。
旗が多いほど攻撃力とHP高いけど足が遅い。好きに割り振ってスタート。
攻撃はダイス勝負だけどブラフ可能でこれも『チャオチャオ』系。
落とし蓋が付いてて、逆さにして振った後に押さえて固定するダイスシェーカーが個性的。
ゲームとしてのバランスはあまり良いとは言えないけどね。運がデカい。
ルドグラフィによると『1812』ってゲームもこれの版違いらしいんだが、詳細は不明。
『クレーム / Claim』 1983
『トーナメント』から直接続くソリティアジャンプとはさみ将棋式コマ除去でのエリアコントロール。
『トーナメント』に比べるとボードの形がぐにゃぐにゃになったのと旗を立てるのでなく塔に置き換えるようになったのと。ルールが変わったかは忘れた。
『Blitz』『Die Wikinger kommen』『Yatzi: A estratégia da Vitória』『Missão Impossível』と別版も多い。
こちらはその一つの『ヴァイキングが来た / Die Wikinger kommen』。
コマが『ハイパーロボット』っぽくてかわいい。
ボードの形が同じかどうかは見比べてないや。
『Dumme Dame』 1983
未所持未プレイ。BGGに項目はあるが、写真とルールのみで詳細不明。
見た感じ販売されたというより配布かなんかのおまけっぽいんだけど。
ルドグラフィにはWürfel + Co.とあるので雑誌名かな。年もそこから判明。
4×4を交互に繋いで埋めて書けなかったら負けって感じ。
『シュレーフリンゲ』を簡単にしたみたいな感じ。
『シド・サクソンのゲーム大全』にもサクソン作で似たようなのがあったね。
『ミリアーデンティング / Milliardending』 1983
一人用パズル。移動方向決まった2種類のタイルで青と赤の位置を入れ替える。
2016年に『AddX』としてアプリが公開された。
BGGだとランドルフによる初のデジタルゲームってあるが、残念「ヨーロピアンゲームコレクション」の方が先だ。
後に『Sottosopra』の名前で、Unicopli社のゲームカタログに付属。
2022年にOliphante社から新版が出てる。
BGGに載ってないASS版は『Vorsicht!』。
『ハルン / Harun』 1984
未所持未プレイ。
『コロナ』系列で『オービット』にルール収録。
できればパールフーン版が欲しいよね。
『ドクターフュッチュ / Dr. Futsch』 1984
親が3枚の衣装カードを引いて、キャラカード1枚選んで何ヒットしたか聞いて、3ヒットを当てる。
子供向け論理ゲームとしては悪く無い感じ。大人が遊ぶには簡単すぎるが。
後に『ディスガイズ』『怪盗モグを追え』と別版。後者は持ってるがルールは同じだったかな。
BGGにある『Inspektor Spot』も同じゲームっぽい。
『Dr.スランプ アラレちゃん 大追跡』 1980
ランドルフの中でも一番の異色作。伝記だと1980年になってるが。
電池で動く車で追う側追われる側に分かれ、ポイントを切り替えて逃げる・追う。
明確な勝利条件は書いてないので交代で何秒逃げれるかとか何分以内に捕まえるとか決めよう。
上級モードだと交互に旗指して、そのポイントは自分しか操作不可。
ツイッターでこれのプロトタイプの写真を見た。それはアラレちゃんではなかったが。原題は『Help!』らしい。
日本語版しか出てないゲームはこれが唯一かな。実は出てて知らんだけかもしれんが。
『ドミニーク / Dominik』 1984
詳細不明。伝記に記載。セレクタ社。
『Sebastiano』って別版もあるらしい。
検索で出たのはコレ。ランドルフの名はない。幼児向けブロックパズルだな。
『フィンガーチップ / Fingertip』 1984
詳細不明。伝記に記載。セレクタ社。
ルドグラフィだと1976年。
ミニ版もあるらしい。
情報求。
『カトゥヴ / Katuvu』 1985
詳細不明。伝記に記載。VIFI社。
MSX用のソフトウェアらしい。
『Biene Maja und…』の電子版っぽい。
あれ、『AddX』「ヨーロピアンゲームコレクション」よりこっちが大分先じゃん。
『トップシークレット / Top Secret』 1985
スーツケースを持ち帰るのが目的だが自分の色のやつの中身は自分しか知らない。
相手の動向見て価値高そうなやつを奪いに行く。戦闘はカードのめくり勝負。
後に『魔界のコックさん』や『スピオン&スピオン』にリメイク。
『テンポかたつむり / Tempo, kleine Schnecke!』 1985
かたつむりレース。現在も新版出てる息の長い作品。
出た色のかたつむりを進めるだけの簡単ルール。
自前のやつのルールとネットでのレビュー見たらルールが違ってて、
前者だとトップとラスを予想する、後者だと最初にゴールした人が勝ち。
ほぼ別ゲーやんか…。
色々検証した結果2008年ドイツ版でMeine ersten Spieleというラインに組み込まれた際に変更されたらしい。
対象年齢下げるための変更なんだろうが、改悪すぎる。
2011年英語版だと前者のルールだったりでややこしい。
ミッフィー版とか出てる。ちょっと欲しい。
『ハンドインハンド / Hand in Hand』 1985
未所持未プレイ。セレクタ社ラインでは有名な方かな。日本流通もあったし。
タイルに描かれた人の手が繋がるように並べる。詳細はしらない。
ユニセフ版がレアい。
『ディスガイズ / Disguise』 1985
未所持未プレイ。
先述の『ドクターフュッチュ』のワディントン版リメイクらしいが、BGGだと別ページで2人用になってる。
アートワークは同じっぽいが。
『コード777 / Code 777』 1985
『ドメモ』を発展させたような推理ゲーム。
カード引いて全員に質問してその答えから自分のタイルを当てる。
『タギロン』や『13クルー』の元になったんじゃないかな。
うちにあるのは25周年版のマルチリンガルエディションの『トライコーダ』。
同じアートワークでストロングホールドから『コード777』の名で出てて区別しづらい。
そっちの版だと色弱対応でマーク付きなのよね。
2018年のDiceTree版だと紙じゃなくてホワイトボードマーカー式になってる。
またこのゲームはRobert Abbottと共作になってるが、正確にはアボットの『Egghead』とそのリメイクの『What’s That on My Head?』を元にしてランドルフが作ったらしい。
ランドルフがアボットに連絡して、最初はアボットだけをクレジットで出そうとしたがアボットは両社をクレジットすることにしたと。
ってのをアボットのホームページで見つけた。
なお伝記には『Egghead』のヴァリアントであると書かれてる。
『ドメモ』の時点から影響受けてたかは不明。まぁ『インディアンポーカー』とかもあるし独自で思いついても不思議はない。
『カロ ケーン / Caro Cane』 1985
2017年に同名ゲームが『Hund und ...?』のリメイクとして出てるが、BGGには載ってないDal Negro版が85年に出てたらしい。探したらebayにあった。
犬と他の物がいくつか描かれたカードで遊ぶゲーム。
新版も旧版も『Hund und ...?』も未プレイなので詳細は知らない。
BGGだと別項目になってる『Doggon it!』も恐らく同じゲームだが、得点周りが変更されてビンゴ要素が入ってるっぽい。
自分が持ってるのは「ミツバチマーヤ」とタイアップした『ミツバチマーヤと…? / Biene Maja und ...?』。
絵に描かれた要素繋げてカード出していくルールと、1枚ずつめくって重ねていって同じ要素が連続したら宣言するルール。
多分後者がメイン。親はめくる係に専念するが、5枚連続で一致しなかったら獲得。
ちなみにスマーフ版もあるらしい。
『グーテナハバーン / Gute Nachbarn』 1986
この版と97年の『Nachbarn』は未所持未プレイ。
これは86年イタリア版の『フェレーノ / Veleno』。意味は毒。
BGGだと『フェレーノ』が85年で先に出たことになってる。
銀の石動かして隣接する石を取る。色によって得点が違う。
最大の特徴は自分と下家の得点の合計が最終的な自分の得点になる。
下家を助けて上家を挫く。ムズイ。
このシステムは後に『パラドックス』で3人用ルールに採用されてるし、フェドゥッティによって『トナリ』としてリメイクされた。
『ゴブルアップ / Gobble-up』 1986
未所持未プレイ。BGGには項目有り。
ソリティアジャンプでコマ取って集めるゲームらしい。
『レゲーレ / Leggere』 1986
未所持未プレイ。伝記に記載あり。BGG未掲載。
先世見さんの画像によると、『魔法のことば』のイタリア語版のようだ。
『ドラッヘンフェルス / Drachenfels』 1986
コロヴィーニとの共作。いくつか作ってる物語系ゲーム。
ボードを移動しながら何故か4人捕らわれてる姫から自分の仕える姫を探して助ける。
『吸血鬼狩り』をもっとシンプルにした感じ。こっちが先だけど。
中央から伸びる虹の道が綺麗よね。
大人が楽しむゲームではない。
『ダービー / Derby』 1986
未所持未プレイ。セレクタ社。
ダイス振って出た色のコマを出た数進める単純ゲームらしい。
BGGによるとテントウムシ、ノーム、犬、猫、車とコマのデザインが違う別版がそれぞれあるらしい。
箱絵がないが、透明な蓋で中身が見える感じ。
I. Phompyの偽名で出されたようだ。
『スーパービンゴ / Super Bingo』 1986
この版は未所持未プレイ。
伝記には『... nur das "Ding"』『Pop up Bingo Pagu』が別版として、『Tough Luck!』がリメイクとして載ってる。
これは自分が持ってる『ポップアップビンゴ』。これに犬の絵載せたのが『ポップアップビンゴパグ』。
どうやらゲームではなく、この「Ball-a-matic」というビンゴ抽選器の設計したのがランドルフらしい
ってのがBGGにある『タフラック』の説明書で見て取れた。
なのでボードゲームではなくただのビンゴです。
抽選器持ち上げてから降ろすと柱部分にボールが引っかかって飛び出す!無くしそう!
伝記にはトルコ人の形をした『Türken』というプロトタイプが載ってる。
機構的に『二百年戦争』のダイスシェーカーに似てるのでそっから着想したのかしら。
『タフラック / Tough Luck!』 1987
未所持未プレイ。
上記の抽選器を使ったゲーム。紙幣があったりでビンゴではなさそう。
ゲームデザイン自体はランドルフかどうかは不明。
イギリスでは結構売ってるっぽいが、送料が高い…。
『スピオン&スピオン / Spion & Spion』 1987
『トップシークレット』を元にしてるがルールは結構違う。ペア戦だったり。
右隣のプレイヤーのコマから自分の探してるコマ見つけると奪えたりする。
カードはシャッフルしないので覚えてると有利。これもランドルフがたまに使うデザイン。
テーマは昔懐かしのゲーム「スパイ vs. スパイ」。
というかそれの元になった雑誌「MAD」に連載されてた漫画。
このゲームにもMADのロゴがある。
プレイ人数によって調整ある中、0人用ルールがある。
このゲームいらんから外に投げ捨てろってアホな内容。
『ジェネラロウスキー / Generalowsky』 1987
『カンガルー』の系譜。BGGだと3つとも同じゲームとして登録されてるが。
ダイス版とスピナー版があってこれはスピナー版。
多分前者は箱が水色で後者は緑。
基本は『カンガルー』よろしく一周したらボーナスで乗れば運んでもらえる。
スピナー版ではどの周使うか選択して回す。外周ほど進める量は少ないがリスクも低い。
再内周では1周できるマスもあるが失点するマスもあったりとハイリスクハイリターン。
誰かが誰かに乗る度にゴールに得点が溜まって、まとめて回収するのが面白い。
得点は勲章でボードに嵌めていくのも面白い。
ソ連の将校がテーマで、顔が透明なイラストがお洒落でカッコいい。
『インディスクレション / Indiscretion』 1987
英語版は『スキャン / Scan』。両方所持。
背面からスートの分かるトランプで、それを使ったアラカルトゲーム集。
ランドルフが作ったのはそのうちの『ボーナスマルス / Bonus Malus』と『アブファールハウフェン / Abfallhaufen』。
『スキャン』では『ボーナスマルス』が基本ルールとして入ってるね。
他の作者にはデヴィッド・パーレットやトム・シェープス、ローランド・ジーガーといった有名デザイナーも。
まだ全部は遊びきれてない。
BGGにkkdさんによる和訳が上がってるので遊んでみてね。
『オートホップ / Auto-Hop』 1987
ルドグラフィに記載。セレクタ社。詳細不明。
H.H. Yukelの偽名で出されたとか。
『エウレカ!/ Eureka!』 1987
子が出したカードの並びが規則に当てはまるかを親が判定。
それを見て子はその規則を推測していく。
規則はカード引いて決まるよ。
伝記だと『エウレカ! / Eureka!』が初版となってるが、BGGだとその作者はRobert Abbott。
これも『Code 777』と同じくアボットのHPによると、作者はランドルフでアボットの『エリウシス』を参考にしたらしく許諾を取って来たと。
でも『エウレカ!』も別版の『ジーニアスルール / Genius Rules』も箱にはアボットの名前しかない。
そこんとこ良く分からん。
伝記にも『エリウシス』のヴァリアントとして掲載。それらの版は未所持未プレイ。
ただしアボットはこのゲームを酷評してる。
ルールが良くないと、更にお題がカードで決められるのでリスト用意すれば簡単に特定できてしまうと。
ただしそのお題の用意は初めて遊ぶ人には良いとは認めていて、『エリウシス』にも逆輸入したとか。
んでこれはそのリメイクの『ゲヘイムコード / Geheim Code』。98年。
こちらはランドルフとアボットの両名がクレジットされている。
『オフコース / Off Course』 1987
未所持未プレイ。ルドグラフィに記載。
Spielblatt (1987)誌に掲載。
『バゲッジクレーム / Wettflug』 1987
飛行機を移動させて1~10の荷物タイルを順に探す。
タイルはブロックに分かれていて、誰かがいるブロックに入ると相手追い出して、追い出された相手は割込みで手番を得る。
『Ting Tong』からの流れを感じるね。
何気に結構昔に日本語版が出てる。カワダだったか不二商だったか。
『はげたかのえじき / Hol's der Geier』 1988
ランドルフで一番有名なゲーム。少なくとも日本では。
同数字はキャンセルされる同時出しバッティング。
このキャンセルシステムは『ビッグショット』でも見かけるね。
元々はランドルフがイタリアで見かけたインド人のパブゲームが原点らしい。
その話は別版の1つである『Raj』の説明書に書かれてるらしく、kkdさんが和訳上げてたので参照してね。
各国で色んな版が出てる。中でもイタリア版の猫のゲームがとても欲しい。
以前イタリアから『ジェネラロウスキー』買った時、後から在庫あったの気づいて激しく後悔した…。
『Fataler Fehler』 1988
後に『ヴェニスコネクション』としてリメイクされるゲームの初版。
意味は「致命的欠陥」らしい。
アートワークはシンプルな単色背景に黒線。プロトタイプでは蛇だったらしい。どちらも伝記に写真がある。
以前ebayで出てたけど迷ってたら先に買われた。後悔。
こちらは所持してる『ヴェニスコネクション / Venice Connection』のドライマギア版。
手番では1~3枚を直線上に配置。表が直線で裏がカーブで好きな方を。
河がひと繋ぎのループになるように配置して、最後の1枚置いたら勝ちの『ニム』系統。
ただし相手が完成しなくなる置き方したらそれ宣言して実証したら勝ちってのがランドルフらしくて良い。
『バンダ』が元となってて、それに比べると大分洗練されたのを感じる。
2017年に韓国で新版が出て、それに合わせて2019年に日本語版も出た。
2021年に韓国版の2版も出てる。
また2018年には『Mint tide』というミニ拡張も出た。T字のタイルだが蛇足なんじゃないかなぁ。
日本語版にはデフォルトで入ってるけど未プレイだ。
ちなみに日本語版のタイルはかなり薄くて、放っておくとかなり反る。
多分内部の接着剤の質なのかな。戻そうと曲げたらパキパキ言ったし。
韓国版は知らんが多分同じ質なんじゃないかな。
『トウィードルダム / Tweedledum: The New Adventures with Alice in Wonderland』 1988
アリスの世界観。ボードぐるぐるして写真を集める。
外周と内周があって基本内周しか写真撮れないが、どっち使うかは手番最初に振るダイス次第。
全体的に収束性の悪いルールで正直微妙な出来。
アートワークはとても良いしカメラの形の木ゴマも良いんだが。
山札シャッフルせずに循環するのは『スピオン&スピオン』や『吸血鬼狩り』でも見るルール。
英語版は青箱、ドイツ語版は緑箱のようだ。
うちのは確か青。
『Reinhold Wittig's SPIELECOLLECTION No. 1 Spiele zur Schatzinsel』 1988
これはゲームではなくて、ゲームのルール集というかデザイナーズノート。
「宝島」がテーマのゲーム集らしく、ランドルフの『Schatzinsel』が載ってる。
ドイツ語なので勿論読めない。
ヴィティヒが全部書いたのか集めたのかは知らん。
ヴィティヒは『パイレーツビリヤード』載せてるけどあれ宝島だったのか。
『インコグニト / Inkognito』 1988
風評被害…は置いといて。
2対2の正体隠匿。自分のパートナーを探して、任務共有して脱出。
相手に質問して渡してくる情報のうち1枚以上が正しいがどれが正しいか分からないのを回数重ねて当てる。
中々他に見ない推理システム。
製作背景についてはインタビュー記事に詳しい。
98年にMB版、01年にWinning Moves版、13年にまた新版が各国から出てる。
MB版はとにかく箱がデカい。後2つは普通の正方形大箱。
内容は前2つは多分一緒だが、13年版はルールが改定されてる。
抽選器でハズレの出目がなくなって他人を移動させるになってる。良い改定。
あとあんまり影響ないが、サマリーのマダムザザとミスターXの並びが逆になってる。
play:gameに上がってるのは旧版ルールなので注意してね。
リメイクとして『インコグニトカードゲーム』が出てる。それはそっちの方見てね。
あと2014年にアプリが出てたらしい。今もあるかは不明。
『みんなともだち / Gute Freunde』 1988
先頭からダイスを1個、2個、3個と振る。位置に応じて数が増えるのは『カランバ!』でも採用されてるルール。
コインのあるマスに止まると獲得。また、誰かのいるマスにいるとお互いにコイン獲得。
このとき、握手とハグしようねってルールが微笑ましいが、大人同士でやるにはキツイ。
ボドゲ会で出したら顰蹙モノだ。握手くらいにしとこう。
小さい子が遊んでるのを見てたいよね。事案恐いので参加せずに。
これもセレクタ版とドライマギア版でルールちょっと変わってて、先頭示す金のリングはドライマギア版にしかないし、ボードの枚数も違う。
写真のはセレクタ版でボードが木製だよ。
『ビルダータスト / Bildertasto』 1988
以前の記事で触れた『タスト』のリメイク。セレクタ社。
ここに何故かルールだけある。
ebay探したらあった。2001年の『ファンタスト』と同じっぽい。
『トレジャーハント / Schatzinsel』 1989
先のヴィティヒの本に載ってたやつ。発売前だったのね。
手番では道に沿って進むか、道ディスクを回転させるか。
上手くショートカットできる道を作りたい。無限に悩める…。
相手が回転拒否したらダイス勝負。
ダイス目構成不均等だが、引き分けたら交換するってのがちょっと面白い。
『ドロップエブリシング / Drop Everything』 1989
未所持未プレイ。
『Foxy』のリメイクらしいが、4人まで対応。
『ドラゴロッソ / Drago Rosso』 1989
初版は中国龍テーマで未所持未プレイ。
93年に出た新版が『カーリーの眼 / Die Augen der Kali』。
カード何枚でもまくって進むが足音カード出るとバーストのバーストゲー。
降りたいタイミングで次の人は手数料を払って位置を引き継げるのが特徴。
カーリーカードが2回出たら終わるが、山札の位置調整とかなくて全混ぜなので運要素がデカい。
気に食わないなら2枚目は下から何枚かに混ぜるとかにしても良いかもね。
まぁそれでも誰かゴールしたら勝ちなので運次第だが。
うちのやつ、かんちょーさん経由で露鉄作者から売ってもらったのが思い出深い。
今年になってまさかの新版が出た『ドラゴンストライプ / Dragon Stripe』。
ルールは多分一緒。
ボード裏面はスカルドラゴンになってマス数も微妙に違った気がする。
説明書に記載がないんだよなぁ。
ちなみにこれのイタリア版は再度『Drago Rosso』の名前。
『Alle Vögel sind schon da』 1989
未所持未プレイ。
親が童謡歌って、それに合うタイルを取るだとか。『狩歌』やんか。
なんかハヨー・ビュッケンの『Ratzolino』でもそんなのあったな。
99年にドイツ語版の『Jetzt fahrn wir ubern See』が出てる。
言語以外の違いは知らないよ。
『怪盗モグを追え / Das lustige Detektivspiel für Kinder』 1990
『ドクターフュッチュ』のリメイクだがルールは一緒だった気がする。
親が答えた何ヒットかを表示するタイルが付いた。
BGGだと2人用になってるが実物は違った気がする。忘れた。
ちなみにイラストは一新されたよ。
『Errore Fatale』 1990
未所持未プレイ。
ルドグラフィに記載があるEuropeo (13/08/1990)誌掲載。
名前的に『Fataler Fehler』と同じかしら。
『Off Course』と同一らしいが。
『冷たい料理の熱い戦い / Die heiße Schlacht am kalten Buffet』 1990
『カンガルー』からの系譜。この版が一番有名だったが、今は『ウミガメの島』の方が有名になったね。
レアゲーだったが『ウミガメの島』出て手に入りやすくなったのは良い。
『カンガルー』の正確なルール分かってないが、多分最高点が最後に出るってのが改良点かな。
この後『モンスターフレッセン』もリメイクとして出る。
『吸血鬼狩り / Jagd der Vampire』 1991
吸血鬼の間でケチャップが流行って、怒ったヴァンパイアロードが原料の巨大トマトを隠してしまったという謎の世界観。
ダイスで移動してケチャップ集めて、どの塔にトマトあるかを覗いて情報集めて。
これも子供向けの物語シリーズ。
山札リシャッフルせずに下に戻すやつ。そのためのタイルホルダーが良い出来。
共作者のDario De Toffoliは『ナンバーワン』でも共作してる。
Walter Obertは『あーぎてくと』や『ストラーダロマーナ』の作者。
『アフリカンクイーン / African Queen』 1991
この記事書き始めた動機。やっとここまで来た。
チェッカーを元にしたアブストラクト。
穴のあるマスとないマスがあり、それぞれ移動できるコマが決まってる。
穴用のコマは底が丸いので床に置けず、床用のコマはサイズ小さくて穴から落ちる。
実質チェッカーと移動できるマスは変わらないんだが、それを物理的に表現したのが良いね。
あとコマは前進しかできないが、リング付けたコマだけは後退できる。
ここがこのゲームのメインだね。
白箱版と木箱版があってうちのは白箱版。
いつか木箱版も欲しいが、前ヤフオク出たとき3万超えたんだよなぁ…。
『紫禁城 / Die Verbotene Stadt』 1992
ヨハン・リュティンガーとの共作。
各自がゴールするコマの服と帽子の色を予想。
『ハイパーロボット』的な直進ムーブだが、何回でも移動できる。
何コマ動かせるかはダイス目で決まる。
相手がゴールしたコマが本当に予想してたコマかどうかのダウト要素と、同予想なら奪い取れる要素。
後に洗練されて『ハイパーロボット』の移動ムーブになり、予想当てるルールは『それだっ!』になったと思うと感慨深い。
まぁただこのゲーム自体は大分野暮ったいんだけど。
『カランバ! / Caramba!』 1992
珍しめのアバカス長方形大箱。
一番遅くゴールすることを目指すが、ゴールするなら早い方が被害が少ない。
今の自分の順位に応じてサイコロが増えるのは『みんなともだち』から来てるね。
2019年にOPEN'N PLAYから新版が出るって話があったが、その後続報を聞かず。
BGGにも箱絵は登録されてるが、どうやら頓挫した模様。多分。
したらば今年になってOPEN'N PLAYがリニューアルしたPlayteからやっと新版が出た。箱絵は変わったが。
OPEN'N PLAY改めPlayteは渋いゲームをリメイクするねぇ。
『コロンブスを止めろ! / Fermate Colombo!』 1992
Hajo Buckenとの共作。
初版は未所持未プレイ。
テーマを変えたドイツ語版の『ウーガウーガ / Uagga Uagga』。
原人コマがヤバい。何故こんなテーマにしたのか。
物語ゲームシリーズ。協力ゲーム。
手札からカード出して同じ絵柄出せただけ鏡を置ける。
ただし絵柄20種類もあって全然引かない。無理ゲー。
せめて相談できればいいんだが。そこらへんルールに書いてあったかなぁ。
コンポーネントは良いね。原人キモイが。
コロンブステーマだと船があって豪華だが、どんなテーマなのか良く分からん。
『ハーメルンの笛吹き / Der Rattenfänger von Hameln』 1993
協力ゲーム。相談するだけで誰が手番やっても同じだが。
サイコロ振ってコマを進める。進めた先にある分のコマの個数だけ子どもチップを獲得。
全てのコマがゴールする前にチップ全部集めれば勝ち。
なるべく牛歩したいがデカい目は辛い。黄色いマスにいるコマは6の目使って好きな歩数動けるので保険として1つは黄色い部屋に置きたい。
システムは悪くはないんだが、複数人でやる意味がまったくないのよね。
ソロゲーを一緒にやってる感じ。まぁそれが許容できるなら。
この牧歌的な絵がとても良い。
後に『サンゴの森の仲間たち』としてリメイク。またそっちで。
『トロイの木馬 / Das Pferd von Troja』 1993
でっかい木馬が印象に残る。
兵士コマを木馬の背中から押し込む。中には2つストックされるようになってて、3つ目入れると1つ目が下から出てくる。
この何が入ってるかを覚えておいて、各エリアにコマを押し出して配置していく。
『イロイロパックン』から来た記憶システムだし、コマの個数同数でバッティング無効なので『はげたか』や『ビッグショット』だね。
とにかくコンポーネントが最高なゲーム。それに比例して箱がデカい!
『オービット / Orbit』 1993
『コロナ』『ムーンスター』『ハルン』と続いた流れ。
このゲームには『ハルン』と『オービット』の二種類のゲームが収録。
『オービット』が初級ルールでダイスで決まる移動方向と各コマの歩数。
移動順序は盤面端に描かれた順で固定。
んでコマ2つか3つが同じ位置に止まる瞬間を予測して、2つ目3つ目に移動するやつに自分のコマを置く。
単純に流れを脳内で追うだけのシミュレートゲー。
『ハルン』はもっと自由度が高く、元の『ハルン』や『ムーンスター』と多分同じルール。
ダイスそれぞれを任意の台座に当てはめ、ディスクのマスに移動したら得点。
最大で何点取れるかを予測してビッドする。
コンポーネントの豪華さではこの版が一番。箱もデカいが。
余談だが、このゲームの得点チップは『ブラックウィーン』と同一なので、欠品してたらこれを買うと良い。こっちの方が安いし。
『Nosies im Kinoland』 1993
未所持未プレイ。
ごちゃごちゃ描かれた絵の中からチップで指定された絵柄を探す認識ゲームかな。
虫眼鏡置いて回答するのが良い。
ドイツ版とイタリア版で箱絵違うが、イラストは同一かな。
『魔界のコックさん / In Teufels Küche』 1993
『トップシークレット』と内容自体はほぼ同じ。
最大の違いはバトルの手法。でっかい釜のボタンを交互に押して悪魔が飛び出たら負け。
相手の奪わないと勝てないが、奪わせる用のミルクがあるので押し付けて殺そう。
『ブロント / Brontos: Sauriertreffen am Seerosenteich』 1993
未所持未プレイ。
BGGにもほとんど情報がない。記憶ゲーのようだが。
ebayで写真見ると、恐竜の口に入ってるチップの色を覚えるゲームか?
『Nosies』 1994
ルドグラフィに記載。多分『Nosies im Kinoland』のダルネグロ版かな。年も近いし。
『イモムシイモムシ / Würmeln』 1994
バッティングしたら進めないレース。
半球を動かしてイモムシが進んでる様子を表してるのが上手い。
また、Xの目は誰も選択してない数字を使えるってのも良いし、代わりにゴールを動かすって選択肢もあって面白い。
ブラッツ版、ベニスコネクション版、アバカス版とかあるが、現状手に入るのはほぼアバカス版かその英語版のグリフォン版。
グリフォン版だと数字選択がタイル1枚伏せて置く。他はダイスを使って出したい目で置く。
ダイスの方が扱いやすいが、連続で同じ数字使えないってのがタイルの方が分かりやすい。
最近クロノスから日本語版が出た。
これは数字選択がカードになってる。一番見やすいとは思う。
またちょっと特殊なのがMBから出てた『キャメルトライバー / Kameltreiber』。
イモムシでなくてラクダの隊列が進む。
ゴールを動かす選択肢がないし、そもそもコマが4つずつと少ない。
その分相手の妨害もしづらいし、ゴールまでは付属の袋2つ分の距離で短い。
あとルールに自分の目公開してバッティング避けても良いって書かれてる。
それだれかがお仕事するやつやん…。
『イースター島 / Die Osterinsel』 1994
石を入れたらモアイが進む。
自分のモアイに入れたら相手のモアイを進めて、相手のモアイに入れたら自分のモアイを進める。
どれかがゴールしたら1位と2位のモアイのうち石が多い方が勝ち。
自分のモアイを進めつつ、自分より石が少ないのも進めてツートップになりたい。
中は見ちゃだめだけど重さは確認していいってルールが緩いね。
『チェックザリッパー / Check the Ripper』 1994
ダイスでチェスの駒指定されてその移動方法で移動。
裏向きのチップのマスに行ったら裏を見れる。
指定の絵柄見つけて得点だが、複数枚指定できるので先に情報集めて大量点目指すか地道に稼ぐか。
記憶要素もあるし、終盤は逆転夢見て勘でめくるってのもできる。
チェス移動は『シャックヤクト』から通ずるね。
『雨上がり / Nach dem Regen』 1995
『スポッツゲーム』から『クアロ』と来て、この『雨上がり』。
ルールは『クアロ』と同じでペア戦。
『クアロ』のルール見返して気づいたが、『クアロ』だと間に空白挟んで良いってルールがない気がする。
確か『スポッツゲーム』と『雨上がり』にはあったんだけど。
それにしてもキノコ駒が可愛い。全しいたけ購入不可避。
『Lauf Schnuffi, lauf!』 1995
未所持未プレイ。セレクタ社。
BGGの写真見ると『Derby』の犬版と同じに見えるんだが別ページになってる。
多分同じだと思うんだけどねー。
『シシミジ / Sisimizi』 1996
蟻駒置いて蟻塚を繋ぐ。
テーマは付いてるが実質『ヘックス』のリメイクに近い。
手番で3つずつ置くのと、2回だけ相手乗り越えて置けるので緩くなってる感じ。
各エリアの黒マス繋いで蟻塚規定個数置ければ勝ち。
『ワンモア / One More』 1996
未所持未プレイ。
『Ishi』のリメイクらしい。spielbox 1996 4月号に付属。
『ライネンロス / Leinen los!』 1997
円柱に船体付けてぐらぐらする船を押してルートを辿るレース。
タイマーとして他のプレイヤーがボラードにロープを8の字に巻く。
これも最近新版が出て驚いたね。
あと一応97年のSDJ子供ゲーム特別賞を取ってる。青ポーンが出来る前だね。
『ミニインコグニト / Mini Inkognito』 1997
『インコグニト』のカード版リメイク。
FFG版だと『インコグニトカードゲーム / Incognito: The Card Game』の名前。
自分が持ってるのもFFG版。違いは知らない。
場所カードを順出しして同じの出した人と情報交換。
山からも1枚めくるので3枚被ると交換できない。山だけと被ると美味しいが狙って撃つのは難しい。
情報交換は本家と近いが、枚数が基本で2枚と少なくなってる。
あと本家と違う所は、正体カードが裏面で分かるので渡すと他のプレイヤーにバレる。
本家の推理部分だけ抜き出して、それを更にシンプルにした感じ。
軽く遊ぶにはこれくらいが丁度良いね。
あとアートワークがカッコ良いね。
『ハルンケンシュペルンケン / Halunken & Spelunken』 1997
カード同時出しで移動。バッティングで動けないのは『はげたか』。
止まったマスのカード獲得して、誰かと同じマスなら自分の方が手持ちカード少ないなら1枚奪う。
それだけだとかなりシンプルで、上級ルールのブラックジャックがこのゲームの特徴。
得点カードで権利を競って、全移動移動後に専用カードで移動。
追い抜かした相手からカードを盗む。
ブラックジャックの位置を考慮してカード出すのと競り勝つのが戦略的になる。
それなりに面白いんだが、このゲームならではの楽しみがあんまりなくてなぁ。
ルドグラフィだとJ. Rüttingerとの共作になってる。
『チャオチャオ / Ciao, Ciao...』 1997
ランドルフで2番目に有名なゲーム。多分。
ダイス目嘘ついて良い系の集大成。シンプルイズベスト。
ダイス目に絶対嘘を吐かないといけない×を入れたのは白眉だね。
新版の派手な毒々しさも良いが、旧版の地味目な毒々しさも良い。
ポーランド版は食虫植物じゃなくてワニになってるのと、箱のキャラ絵が人物にフィーチャーしてる感じ。
『それだっ! / Xe Queo!』 1998
互いにゴールさせたいコマを決めて、任意のコマを動かす。
自分の決めた色をゴールさせれば得点だし、相手の色が分かったら指摘して合ってれば得点。
指摘外したら相手が得点なのでブラフ的な移動も戦略。
写真は2012年版の『Der Isses!』。自分が持ってるのはこっちだけ。
得点かつゴール駒が分厚い木製なのは良いが、旧版のリングもお洒落で良い。
『ウィルユーマリーミー / 윌유메리미』は韓国のウェブトゥーンテーマのリメイク。
BGGは同じゲーム扱いだが、こちらは4人まで対応になってる。
どこで知ってどこで手に入れたかは忘れた。
『モンスターフレッセン / Monster Fressen』 1998
『カンガルー』系統。
ルールはほぼ同じだが、マスが12マスでダイス目が1~3になってる。
その点では『プッシュオーバー』に近い。
料理がキモいのが欠点。
『ディドライ / Die Drei』 1998
3つのゲームが遊べるアラカルトゲーム集。
うち2つは『ヘプタ』と『ペギーノ』で既存ゲームの採録。
そっちの方に画像も載せたのでそっち見てね。
もう1つは『テトロッズ / Tetrods』で基本は1人用パズル。
ただランドルフ許諾でFranz-Josef Schulteが作った2人用ゲームが付属。
なので実質4ゲームだね。
キノコ側とタイル側に分かれて、交互に配置。
キノコ側だけ得点して、隣接する個数の二乗が得点。
タイル側はキノコが隣接する位置を如何にブロックするか。
ただしタイル置けないとゲームが即終了なので、タイル置けない場所にはキノコ置きたくないジレンマ。
この『テトロッズ』は『Holyominoes』の名でDie Pöppel Revue誌に掲載されたらしい。
『ハイパーロボット / Rasende Roboter』 1999
さてここまで来た。私がランドルフで一番好きなゲームであり、ランドルフを好きになった最大の原因。
内容は言わずもがな、障害物に当たるまで止まれないロボットをゴールへと動かす。
その最小手筋を脳内でシミュレートしていち早く宣言する。
とにかくルールが最小限で美しく、これぞランドルフの集大成と言える。
『コロナ』から続くシミュレートして早宣言と『紫禁城』からの直線ムーブを上手く融合させて何倍も面白くなっている。
さてこのゲーム、何度も新版が出ていてそれに伴って内容物にも変更がある。
99年ハンス初版では反射板は存在せず、追加ロボットは多分銀。台座は銀ディスク。
99年リオグランデ版青箱で反射板が入る。追加ロボットは黒で台座は黒ディスク。
08年リオグランデ版赤箱では反射板なくなって銀ロボでハンスと同仕様。
13年アバカス版では箱が正方形になって、反射板有りと無しの2通り8枚のボードになった。
追加ロボットは銀で台座は他のロボット同じく四角いタイルに。タイルの厚みも増した。
あと中央の固定パーツが丸穴4つに嵌める樹脂からボードの切れ欠きに嵌める×型のタイルに。
まぁそんな感じでマイナーチェンジ。全部は持ってないので想像含むが。
08年リオグランデ赤箱と13年アバカス版の違いは記事にまとめてるのでそっち見てね。
あと22年に念願の日本語版が登場。
アバカス版と同仕様だが、ロボットの素材がマット感ある素材からツヤツヤになって軽くなった気がする。
『ホットマシン / Heisse Öfen』 1999
ダイスを2個まで順に振って出た色に進めるが、2つ目が同じ色だとスタートに戻る。
ゴールを超える度に金貨貰える。
『ビクトリー』から始まり『カンガルー』に受け継がれた2つ目以降を振るかの選択。
それが色のみになってシンプルになった。
まぁ子ども用な感じだけどね。
『Krabbel, kleiner Käfer! 』 2000
未所持未プレイ。
これも『Lauf Schnuffi, lauf!』と同じく『Derby』のテントウムシ版と同じに思えるが詳細不明。
『ジレンマ / Dilemma』 2000
2人で両和解なら互いのカードが得点、攻撃と和解なら攻撃側がライフ減って両取り、両攻撃だと互いにライフ減って得点なし。
囚人のジレンマをテーマにしたゲームだが、どうも機能してる気がしない。
19年になってOPEN'N PLAYからまさかの新版が出た。
買いはしたが未プレイだ。
『ぶたのおんぶレース / Rüsselbande』 2001
ダイス振って進む。同じマスは重なって一緒に移動。
同時ゴールはその全員勝ちってのは優しい。
積まれて一緒に動くのは『カンガルー』から続く。
各プレイヤー1回だけコースを伸ばしてゴールを妨害できる。
『ロビンフッド』や『イモムシイモムシ』の流れだね。
あとダイス目の1は連続手番ってのも小さい目が嬉しくて良い。
通常の他、『大きい版 / Die grosse Rüsselbande』と『ミニ版』がある。どれも多分ルールは一緒。
これはミニ版。といってもコマのサイズが3分の2くらいになった感じ。
あと今年日本語版が出たね。遊んでないけど多分ミニ版サイズかな。
あとこれがちょっと珍しい。『こぶたのおんぶレース』の駒だけ入った積み木セット。
元々のゲームでも積み木にして遊ぶ用の積み方イラストが入ってた。
これでもきちんとランドルフがクレジットされてて良い。
『パラドックス / Paradox』 2001
2,3,4人用の3つのゲームが遊べるカードゲーム。
特に意味なく遊んだ順で。
3人用は『Gute Nachbarn』であった下家の得点と自分の得点が最終得点になるやつ。
プレイ自体は順にカード出して条件満たしたら取るだけ。
『グーテナハバーンカードゲーム』って感じ。
4人用はリードは表、他は裏で1枚同時出しして、1位は10-出した数、2位は出した数だけマイナス、3位は2倍、4位は0進む。
1位は取りやすいが点数が稼ぎ辛い。3位は点取りやすいが狙い辛い。
2位と4位は取りたくない。ちょっと『ウントチュース』っぽいが、累積はしない。
軽い心理戦として遊びやすい。
『はげたか』や『ハルンケンシュペルンケン』といった同時出し系統。
2人用はトリテ。だが手札全公開のアブストラクトトリテ。
4人分配って対面は自分が選ぶ。
トリックの合計値-20が得点になるので取るなら合計値が高くなるように。
これが一番好きだな。
3つとも独創的なアイディアで面白いね。
『ファンタスト / Fantasto』 2001
未所持未プレイ。セレクタ社。
BGGの画像見るに、『Quips』的なダイスゲームかな。
上の『ビルダータスト』と同じっぽい。てことは『タスト』とも一緒かな。
『ビッグショット / Big Shot』 2001
『はげたか』方式でエリアマジョリティ。むしろ『トロイの木馬』か。方法は競り。
そこはいいんだが、このゲームは借金が特徴的。
1回するごとに借りられる額が減る。最終的な返済額は一緒なのでどんどん苦しくなる。
全員が金使いまくると全員苦しいので場の相場観次第で展開が変わる。
皆して使いまくるとクッソ苦しい。
『トロイの木馬』に続いて、『はげたか』方式のエリアマジョリティの性格の悪さが確立されたね。
2人プレイだと2色分を各自が担当することになる。未プレイだがどうなんしょ。
『魔法のことば / Zauber-Lesen』 2003
上で挙げた『Leggere』のドイツ語版。一応別にしてみた。
単語は知ってるけどスペルを知らないっていう歳の子どもが対象。
基本は神経衰弱で、読めないならカード引き出して絵で覚える。
これによって絵というか単語の読みとスペルを一致させて学ぶ感じ。
カードは2セット分入ってるので入れ替えて遊べるよ。
日本人の大人がドイツ語で遊ぶくらいで丁度良い難易度だな。
BGGにはないが、確か英語版もどっかで見た気がする。
プロトタイプは『Smart Cookie』の名。
『ナンバーワン / Number One』 2004
コロヴィーニと、『吸血鬼狩り』でも共作したトフォーリと、あまり情報のないRenato de Rosaの共作。
アブストラクトで、コマの高さ分移動してはマス目の石を押し出して通れなくする。
『アイソレーション』に近く、一応『馬糞』もこの系統か。
マスに小さめの穴の開いたスポンジが貼られていて、駒を押し付けて石を貫通させるのが面白い。
メーカーはMESPI。『チロリアンルーレット』とか作ってるな。
一応これがランドルフの遺作かな。
亡くなった年に出されてるが、生前なのか死後なのかは分からない。
ここからはランドルフ死後に出されてクレジットされてるゲーム。
昔のゲームのリメイクだったり、新版だったり。
『トポロトイ / Topolotoy』 2007
伝記にも載ってる積み木。百森町の記事に記載がある。
ルドグラフィによるとSAZ(ゲームデザイナー連盟)が出版社なのでランドルフ追悼で出したのかしら。
販売してたサイトも見つけた。Josef Pelikanってのは加工した人かしら。
『ザーガランドミニ / Sagaland Mitbringspiel』 2011
未所持未プレイ。
上でも挙げた『ザーガランド』の木の本数減らした簡易版。
ラベンスバーガーはこういう簡易化したミニゲームをいくつか出してるね。
『ウミガメの島 / Mahé』 2014
『冷たい料理の熱い戦い』のリメイク。ルールはほぼ一緒。
丁度止まった時の2枚取りがヴァリアントになったくらいかな。
あとプレイ人数が6までから7までに増えた。
当時はこのリメイクに沸いたし、日本語版出るとはねぇ。
それにしてもFranjosから出たのが意外。
今ではすっかり定番ファミリーゲーム。ここが終点だ。
『サンゴの森のなかまたち / Tief im Riff』 2017
2017年になって突然出た『ハーメルンの笛吹き』のリメイク。
自分で枚数変えて難易度調整してねって感じだったのが28枚固定になったくらい。
50枚のチップだったのが魚複数描かれたタイルになった。
裏返すには魚の数分必要だが、基本ルールだと両替可能ならので実質一緒。
上級ルールだと両替できないのでコマを一か所にまとめる必要性がある。
上級未プレイだけど。
『ミュージアムハイスト / Museum Heist』 2017
未所持未プレイ。
『それだっ!』のリメイク。
プレイ人数が2~4人になったのでむしろ『ウィルユーマリーミー』の別版かな。
『カロケーン / Caro Cane』 2017
未所持未プレイ。
旧『Caro Cane』の新版というかリメイクか。
結構前からBGGに情報は上がってたが、持ってる人を全く見ないので本当に出たのかを疑ってた。
あんさんが遊んでるの見てようやく実在を確認w。
『トナリ / Tonari』 2019
フェドゥッティが『グーテナハバーン』を遊んで惹かれたのか、リメイク。
ランドルフと連名にしてるのが尊敬も自身のプライドも感じられて良いね。
変更点としてはほぼ変わらなかった得点条件をタイルの種類で変えて、特殊効果のタイル入れて、マップ中央を進入禁止に。
フェドゥッティの特殊効果っていうとヤな予感があるが、それほど強すぎず良い。
樹脂チップへの印刷なのも高級感合って良い。
ちなみにテーマは日本の口之島が舞台。
なんでそこを選んだんだろうね。
BGGのJapanフォーラムに実際に口之島に『トナリ』を持って行った記事があるので読もう。
『ザーガランドジュニア / Junior Sagaland』 2019
未所持未プレイ。これも上で触れたが、19年になって出された低年齢向け『ザーガランド』。
共作者のMichel Matschoss氏が関わっているかは不明。
BGGにも情報少ないが、紹介動画があるので観ると良い。
環状のマスをダイスで動いて、中央のタイルめくって記憶ゲームする感じかな。
『ディズニープリンセスザーガランド / Disney Princess: Enchanted Forest』 2022
未所持未プレイ。
BGGで単独項目として一番発売が新しいのがこれ。
普通の『ザーガランド』と何が違うのか、むしろ『ザーガランドミニ』のリメイクなのかどうか、一切不明。
一応探したら画像はあった。木の本数的に『ザーガランドミニ』っぽい。
ただ、『ザーガランド』のページにある「ラプンツェル」版も木の本数は少ないので、登録してる人は区別してないなこれ。
『“Schiebefax”』
発売年不明。ルドグラフィに記載。
両面の15スライドパズルらしい。会社不明。
『A Portrait of NELLIE』
ランドルフが書いた絵本。
他にもあるらしいが把握しきれてないや。
『陽の当たる場所 / Die Sonnenseite』
伝記。著者はPhilippe Evrard。
ドイツ語なので読めないけど、若い頃の写真やプロトタイプの写真など貴重な資料。
日本語版出してくれねぇかな。せめて英語。
おまけ1。
ランドルフが作ったわけじゃないけど関係あるゲームとか。オマージュとか。
『アレックスと仲間たち / Alex & Co.』 2010
ランドルフの追悼作品。
SAZ(ゲームデザイナー連盟)とESG(ヨーロピアンボードゲームコレクターソサエティ)が作成。
ボードゲームデザイナーとその作品を集めるセットコレクション。
有名なデザイナーとそのゲームが多く載ってるが、何でこのゲームをってのもあり。
『マイクロロボット / Micro Robots』 2016
『ハイパーロボット』と同じ世界観というか、スピンオフ的な。
直線移動で同じ色か同じ数字を移動して目的地までの最短経路を探す。
最短探すというかは早い者勝ちだけど。
一応この透明ロボット使った『ハイパーロボット』のヴァリアントも載ってる。
『ディアボロの橋 / Ponte del Diavolo』 2007
デザイナーが『Twixt』に影響受けたことを説明書に載せてる。
『ミュータントミープルズ / Mutant Meeples』 2012
『ハイパーロボット』を元にして、特殊効果を付けたゲーム。
特殊効果含めて最善手考えるのは中々面白い。
が、マップの配置的にも色々と大味。アメゲーだな。
ちゃんと説明書に『ハイパーロボット』を元にしたよって書かれてて真摯。
『ナンバー2カードゲーム』 2003
未所持未プレイ。
リム出版社という会社が出した謎ゲーム。
箱にHomage to Alex Randolphとランドルフへのオマージュを記載。
『はげたか』を元に特殊カードを入れた感じらしい。
作者は久居つばき。…これ居椿さんだろw!
『ナイスミドル』 2004
居椿さん作の3人用『はげたか』オマージュ。中央値が勝つ。
最近雑誌の付属ゲームとしてリメイクされたね。
おまけ2。
ランドルフっぽいゲームだったりパクったゲームだったり…。
なんとなく影響受けてそうなゲームとか。あ、個人の感想です。信用しないでね。
先に載せたやつもあるよ。
『雷ネットアクセスバトラーズ』 2011
「シュタインズゲート」中に登場するゲームって設定で実際に作られた。
特殊効果付きの『ガイスター』。
許可取ってるかは不明。
『天空盤』
悪名高い、ダーツライブ社が出した『ガイスター』のパクリゲー。
許可取ってないっぽい。数バージョンある。
『ドミネート / Dominate: The Sliding Puzzle Game』 2014
『スクウェアオフ』のリメイクっぽいのだがノークレジット。
タイルは長細い3×6に変更されてる。
『真っ赤な嘘ゲーム / Fibber』 1986
古いゲームだが、ダイス振って嘘ついてダウトしてとかなり『チャオチャオ』。
BGGでもノンクレジットだし、ランドルフ作だったり参考にしてたりするんじゃないかなぁと勝手に思ってる。
日本語版は昔テレビ番組で使ってたらしいね。
『ドラゴンクエストカードゲーム:オールスターズ』 1992
ルールはほぼ『はげたか』。
違いと言えば×2のカードがあるくらい。
ドラゴンクエストカードゲームシリーズはどれも海外のゲームをパクってるが、許可取ってないだろうなぁ。
『アブラカ…ホワット? / Abracada...What?』 2014
韓国産の特殊効果付き『ドメモ』。
遊んだ感想としては普通の『ドメモ』でいいやと。
だがSDJ推薦リスト入って驚いた。
特にクレジットは無し。
『えんとつ町のプペルボードゲーム』 2020
『ハイパーロボット』のパクリとして燃えたやつ。
テーマのイメージも良くなかったな。
ルールはほんのちょっと変えてるらしいが、視認性は改悪。
『ヤバ百合会の妹たち』 2022
ちょっと前に『はげたか』のパクリだってちょっと燃えたやつ。
テーマ的に興味ないのでルールの違いも結局どうなったかも知らんけど。
「オマージュしました」って一言書くだけで歓迎されると思うんだけどなぁ。上のも。
ある程度のオリジナリティは必要だけど。
以上でおしまい。
一気に書ききったらヤバイ長さになった。誰が読むんだか。
アドベントカレンダー記事ってことで最後に〆。
今年はランドルフ生誕100周年。もう終わるけど。
101年目も皆色んなランドルフ作品を遊んでみてね。
あと他の人のアドベントカレンダー記事も読んでね!(適当)